【視点】高まる防災意識 進まぬ対策も
津波に街が吞み込まれる光景をテレビで見て、反射的に「明和の大津波もこうだったのか」と思った。東日本大震災は、八重山の人々が語り継いできた大災害のトラウマを再び目覚めさせた。 あれから14年経った現在も、私たちは東北の大震災と八重山の島々で起きた明和の大津波をパラレルに受け止め続けている。つまり、同じ事態は今、私たちが住むこの島々でも常に起こり得る、という認識を持っている。 東日本大震災を機に…
2025/03/11
【視点】高まる防災意識 進まぬ対策も
津波に街が吞み込まれる光景をテレビで見て、反射的に「明和の大津波もこうだったのか」と思った。東日本大震災は、八重山の人々が語り継いできた大災害のトラウマを再び目覚めさせた。 あれから14年経った現在も、私たちは東北の大震災と八重山の島々で起きた明和の大津波をパラレルに受け止め続けている。つまり、同じ事態は今、私たちが住むこの島々でも常に起こり得る、という認識を持っている。 東日本大震災を機に…
2025/03/11
「中国に侵略戦争起こさせない」 櫻井氏、沖縄県民に警鐘
ジャーナリストの櫻井よしこ氏は8日、那覇市で開かれた公開憲法フォーラムで「日本を取り巻く環境と安全保障」をテーマに基調講演した。「中国を抑止できるのは軍事力だけだ。米国、台湾と手を結び、中国に絶対侵略戦争を起こさせない力と気力を沖縄から発信しよう」と呼び掛けた。 衛星画像から中国の軍事力を分析し「私たちの想像をはるかに超えるレベル。日本と台湾は1000~2000発のミサイルの射程範囲に入ってい…
2025/03/09
「設立の正当性担保できず」 米事務所、ビザ取得にも疑義 調査検証委
沖縄県のワシントン駐在事務所が株式会社として設立され、地方自治法などに違反した運営が行われていた問題で、県が設置した調査検証委員会(委員長・竹下勇夫弁護士)の第3回会合が6日、県庁で開かれた。非公開の審議後、報道陣の取材に応じた竹下委員長は、中間報告として、株式会社について「これが正当に設立されたことを担保するものが、今のところ見当たらない」と明らかにした。米国弁護士の吉田大副委員長は、駐在事務…
2025/03/07
来月石垣に初就航 社長が報告「友情深めたい」 韓国LCC
韓国の格安航空会社(LCC)・ジンエアーの定期便が4月から新石垣空港に就航する。6日、朴炳律(パク・ビョンリュル)社長が石垣市役所に中山義隆市長を表敬訪問し、報告した。就航は4月3日からで、拠点である同国の仁川国際空港と新石垣空港を1日1往復する。新型コロナウイルス禍以降、石垣と他国を結ぶ国際線はチャーター便を除いて運航していない。同社の石垣定期便は初就航で、県内では那覇と宮古に続き3番目。
2025/03/07
山田氏「尖閣防衛が有事抑止に」 「海洋保護区」化で国際監視提唱
東海大学海洋学部の山田吉彦教授は1日に石垣市で開いた同大学の沖縄地域研究センター研究報告会で台湾有事に言及し「尖閣諸島が取られない限り、台湾有事は起こらない」と主張した。日米の潜水艦の能力は圧倒的に中国と差があり、日米が東シナ海の制海権を持っている限り台湾有事は発生せず「むしろ尖閣をしっかり守ることはアジアで戦争を起こさないことにつながる」と尖閣海域の重要性を強調した。「八重山の海を守る~新たな…
2025/03/06
政治が行政判断歪めている 「特定利用」県の同意見送り批判 石垣市議会が意見書
国が有事を見据えて進める新石垣空港などの「特定利用空港・港湾」指定に対し、県が同意を見送ったことを受け、石垣市議会は3日の本会議で、県に早期の同意を求める意見書を賛成多数で可決した。県が新空港など3施設の指定に同意する方向で調整しながら、県議会与党の反対で同意に至らなかったことに対し「県の決定プロセスの不透明さを露呈し、政治的な思惑が行政判断を歪めていることを浮き彫りにしている」と批判した。
2025/03/04
【視点】不透明感増す停戦のゆくえ
首脳同士がカメラの前で激しく口論する前代未聞の展開になった。世界が注目した米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談だ。 ウクライナ戦争では米ロが停戦交渉に乗り出しているが、当事国であるウクライナが最大の後ろ盾である米国と決裂する事態になれば、停戦のゆくえは一気に不透明感を増す。 口論のきっかけは、バイデン前政権の対ロ対応を批判したバンス米副大統領の発言に、ゼレンスキー氏が口…
2025/03/04
訪問税導入に意欲 西表庁舎にシェルター機能 前泊竹富町長が施政方針
竹富町の前泊正人町長は町議会3月定例会初日の4日、2025年度施政方針演説をした。4月に任期最終年を迎えるにあたり「町民の幸せを第一に町民に寄り添い、どんな小さな声にも真摯に耳を傾け、親切丁寧に行政運営に取り組む」と改めて抱負を述べた。訪問税の導入に向けた条例制定や有事の際のシェルター機能を持つ西表大原庁舎の建設にも意欲を示した。
2025/03/04
八重山で流鏑馬神事 無病息災や国家安泰祈願
八重山流流鏑馬(やぶさめ)神事が1日午後、石垣市中央運動公園陸上競技場玄関前道路で開催された。流鏑馬の前には「蟇目(ひきめ)の儀」、「百々手(ももて)式」の神事が行われ、無病息災や国家安泰を祈願。流鏑馬では馬に乗って矢を射る「騎射」が次々に披露され、的に当たると会場からは大きな拍手が送られた。 流鏑馬では200㍍の区間に的を2つ用意し、疾走する馬上から的をめがけて矢を射った。流鏑馬は天下泰平、…
2025/03/02
日米艦船が石垣出港 周辺に反対派の姿なし
在日米海軍の輸送揚陸艦サンディエゴ(佐世保基地所属)と、海上自衛隊訓練支援艦くろべ(呉基地所属)が2月28日、石垣港を出港した。サンディエゴは予定通り、午前10時に停泊地だった南ぬ浜町・新港地区クルーズバースを離れた。反対派の市民はおらず、抗議活動もなかった。
2025/03/01