のそこ幼稚園48年の歴史に幕 最後の4人がそれぞれの門出
多くの保護者や関係者に見守られて花道を歩く卒園児たち=17日午前、のそこ幼稚園
石垣市立のそこ幼稚園の閉園式と修了式が17日、同園で行われ、園児4人がそれぞれ新たな一歩を踏み出した。子どもたちの元気な歌声が園内に響く中、48年続いた幼稚園の歴史に幕が下ろされた。
式では、園児から石垣市へ園の鍵と看板が返納されたほか、地域への記念品贈呈や園歌斉唱などが行われた。
修了式では、松浦卓麻くん、又吉倫花さん、瓜生多麻希さんの3人が野底小学校へ進学し、仲村星於くんは4月から年長としてこども園に通う。お互いに「がんばってね」と励まし合い、会場から温かな拍手が送られた。
大浜覚園長は「1978年の開園以来48年間、地域の自然を舞台に子どもたちの健やかな成長を見守ってきた。園舎には数えきれない笑い声と感動の涙が刻まれている」と振り返り、「ここで育まれた経験と愛情は、子どもたちの心の中に受け継がれていくと信じている」と感謝を述べた。
中山義隆市長(代読・知念永一郎副市長)は、野底地区の歴史に触れ、「幼稚園は9人の園児でスタートし、これまで約180人の卒園生を送り出してきた。4月には北部地区の幼児教育施設を集約した『いばるまこども園』が開園する。引き続き子どもたちの教育保育に理解と協力をお願いしたい」と述べた。
PTA会長の又吉倫要さんは、同園の開園した年に生まれ、7期生である。「子どもたちが集う場所がなくなるのは寂しいが、これからは多くの子どもたちに囲まれて成長してほしい。長年支えてくれた先生方や地域の皆さんに感謝したい」と語った。
式の最後には、保護者や職員、野底小学校の児童らが花道をつくり、4人を拍手で見送った。子どもたちは少し照れながらも笑顔で歩き、それぞれの新しい学校生活へ向けて門出を迎えた。
北部地域では子どもの減少に伴い、市は保育・幼児教育施設の再編を進めており、4月からは幼児教育施設「いばるまこども園」に機能が集約される。
この日は、あかし幼稚園も閉園。かわはら幼稚園といのだ幼稚園は19日、伊原間保育所は21日に閉園・閉所式が予定されており、北部地域の幼児教育は新たな体制へ移行する。