基地と沖縄 辺野古工事差し止め認めず 福岡高裁那覇支部、一審を支持 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡り、県が国の工事差し止めを求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部(大久保正道裁判長)は5日、訴えを却下した一審那覇地裁判決を支持し、差し止めを認めない判断をした。 政府が辺野古沿岸部への土砂投入を14日に予定する中、移設阻止を掲げる玉城デニー知事にとって厳しい結果となった。県は最高裁への上告を検討する。 日米両政府は1996年、市街地… 2018/12/06
基地と沖縄 県民投票反対の意見書可決 「危険性除去明記ない」 宜野湾市議会 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の埋立の賛否を問う県民投票を巡り、宜野湾市議会(上地安之議長)は4日、与党側が提出した県民投票に反対し、普天間飛行場の早期返還などを求める意見書を賛成多数で可決した。賛成15人、反対10人だった。県民投票に反対する意見書の可決は石垣市に続き2例目。市議会では県民投票の実施に伴う関連予算案も否決される見通し。 2018/12/05
基地と沖縄 辺野古、14日に土砂投入 普天間返還「唯一の方策」 防衛省 岩屋毅防衛相は3日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向け、辺野古沿岸部への土砂投入を14日に開始する方針を防衛省で記者団に表明した。これに先立ち、沖縄防衛局は3日午前から名護市安和にある民間会社の桟橋で、土砂を搬出用の船に積み込む作業を始めた。岩屋氏は「不退転の決意か」と記者団に問われ「そうだ。沖縄の負担軽減や普天間返還のための唯一の方策が辺野古移設だ」と述べた。 2018/12/04
基地と沖縄 米基地内で初の研修会 小学教諭ら英語力向上図る 外務省沖縄事務所が企画 県内小学校の教員を対象とした英語研修会が11月27、28の2日間、米軍嘉手納基地内にある嘉手納エレメンタリースクールで初めて開催された。小学校での英語の教科化に向け、教諭の英語力・英語指導力の向上が目的。同事務所が米国防省教育局の協力を得て、試験的に企画・実施した。同スクールで行われている授業を参観したり、基地内のフードコートで英語を体験したり、同スクールならではの体験ができるプログラム。研修開… 2018/12/02
基地と沖縄 米軍北部訓練場は重要緩衝地帯 世界自然遺産の推薦地を保護 沖縄本島北部と西表島などの世界自然遺産登録に向けて検討するワーキンググループによる会議が11月30日、県男女共同参画センターで開かれた。環境省や県から担当官が参加。大学関係者が意見を述べた。推薦書の保護管理に関する記載内容の修正や包括的管理計画・行動計画の改訂、モニタリング計画の基本方針について議論した。 保護管理計画をまとめた資料では、米軍の北部訓練場の返還により、やんばる国立公園の区域が拡… 2018/12/01
基地と沖縄 係争処理委に審査請求 県、撤回効力停止で 辺野古移設 県は29日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、県による埋め立て承認撤回の効力を、石井啓一国土交通相が停止した決定を不服として、第三者機関「国地方係争処理委員会」へ審査を申し出る文書を発送した。 2018/11/30
基地と沖縄 「宜野湾市民置き去り」 市議会、県民投票に反対へ 宜野湾市議会(上地安之議長)の与党会派は27日までに、米軍普天間飛行場の辺野古移設の賛否を問う県民投票に反対する意見書を12月定例会に提案する方針を固めた。市議会では与党が多数を占めることから、可決される可能性が高い。意見書案では、県民投票条例について、同飛行場の危険性や騒音に長年苦しむ市民が「置き去り」にされていると指摘した。同飛行場を抱える宜野湾市が県民投票に参加しない事態になれば、県民投票… 2018/11/28
基地と沖縄 2月24日実施を表明 玉城知事「意思反映を」 県民投票 玉城デニー知事は27日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の賛否を問う県民投票を、来年2月14日告示、24日投開票の日程で実施すると正式に発表した。県庁で記者団に「県民の意思を直接反映できる重要な機会だ。ぜひ投票していただくことを心から希望する」と述べた。 投開票事務を担う市町村との関係については「緊密に連携し、実施に万全を期す」と強調した。賛否を判断するため、適切な広報活動や情報提供に努める… 2018/11/28
基地と沖縄 2月24日に県民投票へ 辺野古移設賛否で県 県は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の賛否を問う県民投票を、来年2月24日に実施する方向で最終調整に入った。複数の県関係者が26日、明らかにした。政府が年内にも辺野古沿岸部に土砂投入を計画する中で、玉城デニー知事は県民投票で反対多数の民意を示し、政府に移設断念を迫る考えだ。 玉城氏が27日にも表明する。関係者によると、実施時期について県は来年2月17日と同24日の2案で検討していた。17日… 2018/11/27
基地と沖縄 署名数6千筆突破へ 条例制定請求、成立の公算 陸自住民投票 石垣島平得大俣地区への陸上自衛隊配備計画に対する賛否を問うため、石垣市住民投票を求める会(金城龍太郎代表)が住民投票条例制定に向け集めている署名数は、22日までに6千筆を超える見通しになった。地方自治法が定めている有権者の50分の1以上の署名数を大きく超え、条例制定の直接請求は成立する公算が大になった。 署名活動は10月31日から始まり、今月末までの1ヵ月間続く。同会によると署名数は21日まで… 2018/11/23
基地と沖縄 国と沖縄の協議、平行線 辺野古移設巡り3回目 国と沖縄県は22日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、東京都内で協議した。14日に続く3回目の協議で、国は杉田和博官房副長官が、県は謝花喜一郎副知事が出席した。謝花氏は協議後、記者団に「平行線だった」と述べた。4回目は来週を予定し、集中的な協議は最後となる見通しだ。 謝花氏は、米側が緊急時には辺野古以外の滑走路の長い民間施設を使えるよう求めている点を指摘し「他のプランを検討… 2018/11/23
基地と沖縄 きょう辺野古移設で協議 政府と県、3回目 謝花喜一郎副知事は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、杉田和博官房副長官と22日に東京都内で協議する。県庁で20日、記者団に明らかにした。協議は14日に続き3回目。 これまでの協議で謝花氏は、辺野古移設に反対する県の姿勢を改めて説明。政府は年内に辺野古沿岸部へ土砂を投入する方針を崩しておらず、県側は対話を継続して解決策を模索したい考えだ。 両氏による協議は、菅義偉官房長官… 2018/11/22
基地と沖縄 糸満市長、再び回答保留 玉城知事の協力依頼に 県民投票 玉城デニー知事は19日、県庁で糸満市の上原昭市長と会談し、軍普天間飛行場の辺野古移設の是非を問う県民投票について「市民の民意が反映できるよう、糸満市も協力をお願いする」と依頼した。県から投開票事務を受託するか態度を明確にしていない上原市長は「議員の意見を聞き判断したい。時間がほしい」と再び明言を避けた。 玉城知事との会談後、報道陣の取材に応じた上原市長は、県民投票への対応について「白紙だ。議員… 2018/11/20
基地と沖縄 米政府、知事に〝ゼロ回答〟 成果なく訪米終える 玉城デニー知事が、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設反対を訴えるため訪米した。「(米政府当局に)新基地建設反対という県民の民意の本質を伝えられた。全く壁は感じず、実りのある訪米だった」と強調したが、面会に応じた米国務省、国防総省担当者は「辺野古移設の方針は揺るがない」と、知事に〝ゼロ回答〟。翁長雄志前知事と同様、さしたる成果がないままに終わった訪米は、支持者向けのパフォーマンスの感が強い。 2018/11/18
基地と沖縄 「議会の判断尊重」 中山市長 予算否決なら実施せず 県民投票 米軍普天間飛行場の辺野古移設の是非を問う県民投票をめぐり、石垣市の中山義隆市長は12日の記者懇談会で「議会の判断を尊重する」と述べ、議会が投開票事務に必要な予算を否決した場合、県民投票を実施しない考えを示した。 県民投票に対しては「疑問がある」と重ねて述べ、選択肢に普天間飛行場の危険性除去に関する文言が入っていないことなどに改めて不満を示した。議会が予算を否決しても「(県民投票を実施するための… 2018/11/13
基地と沖縄 防衛相「必ず普天間返還」 知事「新たな負担認めず」 辺野古移設巡り平行線 岩屋毅防衛相は10日午前、玉城デニー知事と県庁で会談し、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を目指す政府の立場を説明し、理解を要請した。玉城氏は移設に反対する意向を伝え、議論は平行線をたどった。双方は、対話継続の必要性では一致した。岩屋氏が防衛相就任後に沖縄を訪れるのは初めて。辺野古沿岸部の埋め立て関連工事を再開した政府と、工事に反発する県との溝の深さが浮き彫りになった形。落としどころ… 2018/11/11
基地と沖縄 辺野古阻止へ知事権限駆使 土砂「まだ一粒も」と強気 玉城知事 玉城デニー知事は9日、日本外国特派員協会で記者会見し、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設について「計画変更が生じるたびに知事の許可を求めないといけない。そのつど工事がストップし、何年かかるか分からない事態に陥らないために、今の段階でストップすべきだ」と強調。知事権限を駆使して移設を阻止する考えを改めて示した。 2018/11/10
基地と沖縄 辺野古移設で初協議 政権「信頼関係構築を」 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、杉田和博官房副長官と謝花喜一郎副知事が9日、東京都内で会談した。双方が改めて考え方を説明し、月末の次回会合に向けて、できる限り話し合いの機会を設けることで合意した。菅義偉官房長官が記者会見で明らかにした。菅氏と玉城デニー知事が6日に合意した国と県による協議の初回。11月末まで約1カ月を協議期間としている。 2018/11/10
基地と沖縄 宜野湾 普天間固定化を懸念 県民投票、糸満も慎重姿勢 米軍普天間飛行場の辺野古移設の是非を問う県民投票に向け、県の池田竹州知事公室長らは7日、県から投開票事務を受託するかどうか態度を保留している宜野湾市、糸満市、うるま市を訪れ、3市長に協力を要請した。宜野湾市の松川正則市長は、県民投票が普天間飛行場の固定化につながる可能性を懸念。糸満市の上原昭市長は慎重姿勢を示した。 2018/11/08
基地と沖縄 【解説】県民投票 条例に〝欠陥〟 市議会の協力見通せず 米軍普天間飛行場の辺野古移設の賛否を問う県民投票に宜野湾市、糸満市が慎重姿勢を示した。石垣市も県への協力には消極的。県は各市町村の12月議会で住民投票の投開票事務に必要な補正予算案を提案するスケジュールを想定しており、今後は各市町村長と議会の対応が焦点となる。 宜野湾市の松川正則市長、石垣市の中山義隆市長が指摘したのは、県民投票で辺野古移設反対が多数を占め、移設に悪影響が出た場合、現実問題とし… 2018/11/08