基地と沖縄 給食費無料化、学校修繕も 5億5千万円あれば… 県民投票費用 米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐり実施される「辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票」の費用は5億5千万円で、県議会での審議では「これだけの予算があるなら、子育て支援や老人福祉に充てるべきではないか」と疑問視する声も上がった。5億5千万円あれば何ができるのか。市議会が県民投票に反対する意見書を議決した石垣市を例に〝税金の有効利用〟を考える。 2018/11/07
基地と沖縄 県と国、辺野古で協議へ 玉城、菅両氏が合意 政府は工事続行を伝達 玉城デニー知事は6日、菅義偉官房長官と首相官邸で会談し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、謝花喜一郎副知事と杉田和博官房副長官による協議を開始することで合意した。玉城氏が記者団に明らかにした。ただ、菅氏は工事を続行する方針を伝達したのに対し、玉城氏も移設反対を改めて表明した。協議の期間も1カ月程度を想定するため、両者の溝が埋まるかどうかは不透明だ。 玉城氏は知事就任を受け、先月12日に… 2018/11/07
基地と沖縄 訪米も打開策見えず 玉城知事「内憂外患」 米軍普天間飛行場の辺野古移設問題で、玉城デニー知事が11日から訪米して反対を訴える意向を表明した。6日には菅義偉官房長官との面会も予定されており、日米両政府への直接的な働き掛けを強める。ただ、こうした反対行動は翁長雄志前知事の時代から何度も繰り返されており、玉城氏独自の戦略や打開策は見られない。知事が辺野古反対の公約に邁(まい)進していることをアピールするためのセレモニーと化しているのが内実と見… 2018/11/06
基地と沖縄 予算否決なら実施厳しい 辺野古県民投票で石垣市長 石垣市の中山義隆市長は5日、県庁で玉城デニー知事と面談後、報道陣の取材に応じ、辺野古移設の是非を問う県民投票について、市議会が県民投票の予算案を否決した場合、実施に向けた予算が組めないとして「事業を執行できない。厳しいと思う」と述べ、実施が難しいとの考えを示した。 県民投票の選択肢について「疑問が残る。県と意見がかみ合わないところがある」と語った。今後の対応については「議会の意見が尊重されると… 2018/11/06
基地と沖縄 菅氏、玉城知事と来週会談 辺野古工事再開巡り 菅義偉官房長官は2日の衆院予算委員会で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、玉城デニー県知事と来週にも会談する意向を示した。「来週、日程が合えば虚心坦懐(たんかい)に話を聞きたい」と述べた。普天間飛行場の早期返還を目指す政府方針を説明して理解を求める考えだ。 2018/11/03
基地と沖縄 県民投票推進課を新設 玉城知事「全国的にも注目」 県は1日、米軍普天間飛行場の辺野古移設の賛否を問う県民投票の実施に向け、担当課として「県民投票推進課」を新設した。職員は12人で、知事公室に置く。多くの職員が他の部署の職務を兼務しており、課長は渡嘉敷道夫基地対策統括監が務める。県民投票実施のための広報、県内市町村との連絡、調整に当たる。同日午後には玉城デニー知事が職員に辞令を交付した。 玉城知事は「県民投票は県民から直接請求されたもので、間接… 2018/11/02
基地と沖縄 反対派、辺野古海上でもみ合い 工事再開で抗議活動激化 「沖縄の民意を無視するのか」。米軍普天間飛行場の移設に向け、約2カ月ぶりに埋め立て関連工事が始まった、1日の名護市辺野古。抗議に集まった反対派は、政府へ怒りをぶつけた。阻止しようと動き回るカヌー、厳戒態勢を敷く海上保安庁のゴムボート群。埋め立て予定海域で、双方がもみ合った。 辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前では午前8時すぎから、約30人が座り込み。「土砂搬入止めろ」などと書いたプラカー… 2018/11/02
基地と沖縄 辺野古工事 年内に土砂投入 政府、あすにも関連工事 知事反発、法廷闘争も 石井啓一国土交通相は30日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古沿岸部への移設を巡り、県による埋め立て承認撤回処分の効力を一時停止すると決定した。これを受け政府は年内に土砂投入に着手する方針を固めた。政府筋が30日、明らかにした。準備として来月1日にも関連工事に踏み切る方向だ。安倍晋三首相は衆院本会議で、国交相判断の妥当性を強調。県は効力停止を不服として第三者機関に審査を申し出る構えで、法… 2018/10/31
基地と沖縄 知事が首長に協力要請へ 県民投票「意義重い」 玉城デニー知事は29日、視察先の宜野湾市で報道陣の質問に答え、米軍普天間飛行場の辺野古移設の是非を問う県民投票について「全ての市町村が県民投票を行っていただくよう協力をお願いしたい」と強調。慎重な姿勢を示している自治体について、知事自ら首長に協力を要請する考えを示した。 県民投票の意義について「重いし、大きい」と述べた。 県民投票をめぐっては、石垣市議会が反対する意見書を可決したほか、投開票… 2018/10/30
基地と沖縄 飛行禁止明文化を要望 米軍機部品落下場所を視察 玉城知事 玉城デニー知事は29日、宜野湾市を訪れ、昨年末に米軍普天間飛行場所属ヘリから部品が落ちたと訴える緑ケ丘保育園と、ヘリの窓枠が校庭に落下した普天間第二小を就任後初めて視察した。視察後、記者団に「米軍機が(学校などの)上空を飛ばないとの条件を設定し、約束事項として明文化すべきだと思った」と述べた。同飛行場の運用停止に向けた政府と県などによる「普天間飛行場負担軽減推進会議」の早期開催の必要性も指摘した… 2018/10/30
基地と沖縄 住民投票求め署名活動へ 陸自配備計画で住民団体 防衛省が石垣市平得大俣地区で計画する陸自配備計画について、石垣市住民投票を求める会(金城龍太郎代表)は29日、県庁で記者会見し、配備計画の賛否を問う住民投票を行う条例の制定を求め、署名活動を行うと発表した。署名開始は31日からで、11月末までの1ヵ月間に有権者の約4分の1に相当する1万筆の署名集めを目指す。防衛省は本年度内に駐屯地の造成工事に着手する方針を固めているが、同会は「水源や周辺環境の保… 2018/10/30
基地と沖縄 玉城知事、県民投票の意義評価 請求者喜び「誇らしい」 県議会で県民投票条例が可決されたことを受け、玉城デニー知事は26日、「県民が辺野古移設に対する意思を明確に示すことができる」と意義を評価した。今後は県民投票の広報活動を展開し、投票事務を行う各市長村と緊密に連携を図る考えを示した。 条例制定の請求者の1人で、実際に署名集めを行った元山仁士郎氏はこの日、県議会の審議を傍聴。採決後「制定できたのはうれしい。一人が動いたことで条例が制定され、県民全員… 2018/10/27
基地と沖縄 辺野古県民投票実施へ 賛成多数で条例可決 県議会 県議会(新里米吉議長)は26日、米軍普天間飛行場の辺野古移設の賛否を問う「辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票条例」の与党修正案を、与党の賛成多数で可決した。投票者は「賛成」「反対」の2択で意思表示する。自公は選択肢を増やす修正案を提出したが、否決された。日本維新の会の2議員は退席した。県民投票の予算約5億5千万円などを盛り込んだ一般会計補正予算案も可決した。県民投票は公布の日… 2018/10/27
基地と沖縄 辺野古移設 方針変わらず 条例可決で菅氏 米軍普天間飛行場の辺野古移設の賛否を問う県民投票条例案が可決されたことについて、菅義偉官房長官は26日、「地方自治体の条例に関することであり、政府としてコメントは控えたい」と述べた。 県民投票の結果が辺野古移設に与える影響については「普天間飛行場の危険除去と固定化を避けること、抑止力を考えた時に(辺野古移設を推進する)気持ちに変わりはない」と強調した。 2018/10/27
基地と沖縄 石垣市議「県の対応注視」 県民投票条例可決で 県議会が26日、米軍普天間飛行場の辺野古移設の是非を問う県民投票条例を可決したことを受け、石垣市議会の与党市議は「県が各市町村を納得できるような説明をするのか、そのまま県民投票を強行するのか、対応を注視したい」と話した。石垣市議会は県民投票に反対する意見書を決議している。市が県民投票の実施に必要な予算を議会に提案しても、否決する可能性がある。その場合、石垣市では県民投票が実施できなくなる。 2018/10/27
基地と沖縄 松川市長「説明がなく判断下せない」 県民投票で普天間固定化に懸念 玉城デニー知事への表敬と初会談を行った宜野湾市の松川正則市長は26日、終了後に報道陣の取材に応じ、辺野古移設の賛否を問う県民投票について「現状は、(実施が市町村の)義務であると認識している。ただ、説明が無いままで判断は下せない。躊躇(ちゅうちょ)する部分はある。いろいろ検討はしている」と述べた。 賛否だけでしか県民が意思を表明できない今回の県民投票では、移設に反対する結論が出る可能性が高く、普… 2018/10/27
基地と沖縄 県民投票条例きょう可決 野党修正案は否決 辺野古移設 県議会米軍基地関係特別委員会(仲宗根悟委員長)は24日、普天間飛行場の辺野古移設の賛否を問う県民投票条例案の審議を行い、ほぼ原案に沿った与党提出の修正案を賛成多数で可決した。自民、公明は県民投票の選択肢を「賛成」「反対」も含め4つに増やす修正案を提案したが、与党が否決した。県民投票条例案は26日の本会議に上程され、可決される見通し。条例案では公布から6カ月以内の投票実施を定めており、来春までに県… 2018/10/26
基地と沖縄 石垣市議会の反対意見批判 辺野古県民投票で市民団体 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の賛否を問う県民投票条例の制定を請求した市民グループ「『辺野古』県民投票の会」は24日、石垣市議会が条例案に反対する意見書を可決したことについて「県民投票の意義を十分理解せず、漫然と数の力で採択した」と批判する声明文を公表した。 意見書は、県民投票は移設計画に反対の世論形成や、県知事の埋め立て承認撤回を後押しするのが目的だと指摘したが、声明文では「一人一人の意… 2018/10/26
基地と沖縄 辺野古県民投票に反対 意見書可決「政治的主張に公費」 石垣市議会 石垣市議会(平良秀之議長)9月定例会の最終本会議が17日、同事業で開かれ、「辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票条例」に反対する意見書を賛成多数で可決した。県民投票条例が「政治的主義主張に公費を使うもの」と問題視した内容。 提案者の砥板芳行氏は県民投票について、「辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否のみを問うもので、米軍普天間基地移設計画の主眼となる危険性の除去について県… 2018/10/18
基地と沖縄 政権対応「強権的」 玉城知事、対話を要求 米軍普天間飛行場の辺野古移設問題で、県の辺野古沿岸埋め立て承認撤回に対し、国が法的対抗措置に踏み切ったことについて玉城デニー知事は17日、県庁で記者会見し「現政権は強権的だ。新基地建設ありきで対抗措置を取るのは対話の姿勢とはずれている。対話こそが重要と訴えたい」と反発した。 2018/10/18