特集 安里、高良氏ら立候補 振興、基地争点に激突 参院選沖縄地区 参院選が4日公示され、沖縄選挙区には自民党の新人で前シンバホールディングス会長の安里繁信氏(49)=公明、維新推薦=、無所属新人で琉球大名誉教授の高良鉄美氏(65)ら4人が立候補を届け出た。安里、高良氏による事実上の一騎打ち。沖縄振興や米軍普天間飛行場の辺野古移設などを争点に、17日間の激しい選挙戦が繰り広げられる。投開票は21日。沖縄選挙区ではほかに、諸派新人の磯山秀夫氏(72)と無所属新人で… 2019/07/05
特集 沖縄振興へ責任果たす 安里陣営「イデオロギー闘争に終止符」 安里繁信氏の陣営は4日、浦添市で出陣式を開き、多数の支持者が駆け付けた。 西銘順志郎選対本部長は「国政与党の中でものが言える安里繁信、河野義博を送りたい」とあいさつ。自民党県連の中川京貴会長は「子どもや孫の時代に、夢と希望が持てる沖縄をつくろう。政策を実現できるのが責任政党の自民、公明、維新だ」と力を込めた。 2019/07/05
特集 辺野古を背に阻止誓う 高良陣営「辺野古強行、消費増税にノー」 高良鉄美氏の陣営は4日、米軍普天間飛行場の辺野古移設作業が見える名護市瀬嵩の浜辺で出発式を開いた。高良氏は、国による普天間代替施設の移設工事が進む辺野古崎を背に、第一声を上げた。集まった支持者らは高良氏に辺野古移設の阻止を誓った。 応援弁士としてマイクを握った後援会共同代表の稲嶺進前名護市長は、相手候補に対し「政権与党なら、辺野古推進と言えば良い。言わないが実際は容認であり、政府の言うままだ。… 2019/07/05
特集 「平和の1議席」引き継ぐ 高良陣営が八重山事務所開き 4日公示の参院選沖縄選挙区に立候補する無所属新人の琉球大名誉教授、高良鉄美氏(65)の八重山後援会事務所開きが3日、石垣市内大川で行われた。伊波洋一参院議員や市議などがマイクを握り「平和の一議席を高良氏に引き継ぎたい」などとアピールした。 伊波氏は「高良氏は宮古、八重山への自衛隊配備反対を明確に打ち出している。先島の問題を置き去りにせず、しっかり戦う」と強調。 2019/07/04
特集 安里氏「振興の論議促進を」 高良氏「辺野古は人権問題」 参院選沖縄ブロック 予定候補者討論会 4日公示、21日投開票の参院選で、日本青年会議所沖縄ブロック協議会(宮城匡会長)は3日、那覇市内で予定候補者の討論会を開催した。いずれも新人で、琉球大名誉教授の高良鉄美氏(65)と、シンバホールディングス前会長の安里繁信氏(49)=自民公認、公明、維新推薦=が沖縄振興や米軍基地問題などを巡って激論を繰り広げた。 高良氏は重要政策の筆頭に米軍普天間飛行場の辺野古移設を挙げ「人権の問題だ。(政府が… 2019/07/04
特集 石田氏が出馬取りやめ 高良氏支援へ 参院選沖縄地区 元県職員の石田辰夫氏(67)=那覇市=は3日、県庁記者クラブで会見し、参院選沖縄選挙区の出馬を取り止めると発表した。高良鉄美氏と政策協定を結び、同氏を支援する。石田氏は高良氏について「憲法学者で憲法の基本的人権の重要性を深く認識している」と評価した。 2019/07/04
特集 振興、米軍基地で激戦へ 参院選 安里、高良氏の政策出そろう 陸自配備問題でも相違 4日公示、21日投開票の参院選で、沖縄選挙区に立候補する自民党新人でシンバホールディングス会長の安里繁信氏(49)=公明、維新推薦=、無所属新人で琉球大名誉教授の高良鉄美氏(65)の基本政策が出そろった。最大の争点に安里氏は新たな沖縄振興策定、高良氏は米軍普天間飛行場の辺野古移設阻止と改憲反対、消費増税の中止を掲げた。石垣島への陸上自衛隊配備を巡っては、安里氏は容認、高良氏は反対の姿勢を示した。 2019/07/01
特集 日米安保、将来的に廃止 参院選 高良氏政策発表「増税中止」 来月4日公示、21日投開票の参院選沖縄選挙区(改選数1)に立候補を表明している琉球大名誉教授の無所属新人、高良鉄美氏(65)は29日、那覇市で記者会見して公約を発表した。国政の場で玉城デニー知事を支え、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する考えを強調し「美しい宝の海にこれ以上土砂投入を許さないため、国政の場で辺野古新基地ノーを伝える」と述べた。 2019/06/30
特集 【国境を撮る⑨】歴史の捏造も辞さぬ隣国 沖縄 地理的に重要な場所 〈尖閣諸島の危機は沖縄の危機に直結する。中国に沖縄経済が牛耳られる前に、尖閣の実効支配を強化する必要がある〉 もし尖閣諸島が中国に奪われたら、沖縄全体の危機は格段に増す。 例を挙げよう。今、対馬では、日本人をダミーにした韓国企業の進出が横行している。日本人を代表者に指名している企業ではあるが、資金は韓国から来ている。こういう企業がホテル、タクシーなど、地場産業に参入し、企業が儲けた金は韓国に… 2019/06/21
特集 参院選、前哨戦が活発化 7月に投開票される参院選沖縄選挙区に向け、琉大法科大学院の高良鉄美名誉教授(65)=無所属=と自民党公認の新人で元日本青年会議所会頭の安里繁信氏(49)=公明推薦=による前哨戦がはじまっている。15日には、浦添市で高良陣営の総決起大会、石垣市で安里陣営の事務所開きがそれぞれ開かれ、気勢を上げた。 2019/06/16
特集 【国境を撮る⑧】したたかロシアに対応苦慮 中韓も領土交渉注視 〈北方領土問題は一筋縄ではいかない。加えて中国や韓国が日本の動静を注視している〉 今、ロシアは択捉(えとろふ)や国後で出された膨大なゴミを処理するため、色丹島で大々的なごみ焼却炉を作ろうとしている。仮にそれができたら、色丹も還す気がないということだ。あるいは色丹が還ってきても、ロシアは色丹で整備したインフラへの対価を要求してくるだろうし、その場合にはどれだけ吹っかけられるか分からない。その費用… 2019/06/12
特集 【国境を撮る⑦】北方領土交渉も中国意識 絶好機会だったソ連崩壊 〈現在北方領土交渉が進展しつつあるが、外交はフィフティー・フィフティーが原則〉 四島一括返還か、二島返還でお茶を濁されるか、歯舞だけを返還など、いろんなことが考えられる。 ゴルバチョフと安倍晋太郎との交渉を当時秘書として経験した安倍晋三首相は、そのことにもこだわっているはず。その時の交渉は「利口な解決方法を見つけよう」だった。 その後、首脳会談の中でプーチン大統領から「痛み分け」という発言… 2019/06/10
特集 自衛隊は段階的に解消 共産党の安保政策に迫ってみた【里永記者の「これ聞いていいですか?」】 「フリムン」―。方言で「愚か者」という意味で使われることがある言葉だが、「フリムン」と呼ばれることも辞さず、ひたむきに「これ、聞いていいですか?」と取材対象に迫るのが私、八重山日報の里永雄一朗だ。フリムン里永、今回は石垣島で講演した日本共産党の赤嶺政賢衆院議員に、ふだん聞く機会が少ない安全保障の考え方について、とことん迫ってみた。 「すいません。質問したいことがいくつかあるんですけど」 1日… 2019/06/08
特集 中国に油断してきた国際社会 知事発言は「融和政策」そのもの 尖閣諸島で領海侵入を繰り返す中国公船に関し、玉城デニー知事が「中国公船がパトロールしているので、故意に刺激するようなことは控えなければならない」と述べた。八重山日報社は4日までに、日本政府に対し、尖閣諸島の実効支配の強化を提言してきた元米国海兵隊太平洋基地政務外交部次長で、大阪大学大学院国際公共政策研究科の准教授でもあったロバート・D・エルドリッヂ氏に、知事発言の受け止めを聞いた。 知事の発言… 2019/06/05
特集 【国境を撮る⑥】択捉島に戦没兵士の墓 戦後初上陸、冷戦最前線 〈1990年5月初旬、戦後初の日本人ジャーナリストとして択捉(えとろふ)島に上陸する〉 僕とソ連との関係は、83~85年ごろにさかのぼる。 200年前に難破して漂流し、極寒のシベリア横断を果たした日本人船頭・大黒屋光太夫の足跡を探るドキュメント番組「シベリア大紀行」(TBS)の撮影のために、4カ月間シベリアに滞在した。その時、ソ連の国営テレビ局のスタッフや地元新聞社の支局長らと仲良くなってい… 2019/05/30
特集 「国民守る」意味考えて きょう拉致問題の集い 北朝鮮による日本人拉致の可能性のある失踪者(特定失踪者)についての調査を行なう特定失踪者問題調査会(荒木和博代表)は30日、大川公民館で「拉致問題を考える石垣の集い」を開く。八重山日報は29日、石垣島を訪れた荒木代表と、政府認定拉致被害者の増元るみ子さんの弟・増元照明氏に、日米連携による拉致事件解決と石垣集会の意義について聞いた。 2019/05/30
特集 日本「尖閣無策」と指摘 実効支配強化を提言 エルドリッヂ氏 尖閣諸島問題を研究している元米国海兵隊太平洋基地政務外交部次長のロバート・D・エルドリッヂ氏は28日、八重山日報社のインタビューに応じた。尖閣諸島の実効支配を強化してこなかった日本政府の対応を「尖閣無策」と指摘。軍艦並みの「海警」や軍用機の派遣を続け、尖閣奪取を狙う中国に「弱みを見せてはいけない」と指摘した。エルドリッヂ氏の談話を紹介する。 2019/05/29
特集 【国境を撮る⑤】金日成に面会、批判も 北朝鮮報道の先駆けに 〈北朝鮮への初訪問は1980年。拉致問題に関する初の国会答弁が88年3月26日。北朝鮮による日本人拉致問題が注目される前から、すでに現地の写真を撮っていた〉 角さんの写真集を出したら、5万部ほど売れた。その印税を元手に次は何をやろうかって考えた。すごい写真家は周りにたくさんいたから、同じ土俵で戦っていても勝てない。だったら、誰もやっていないことを撮ろうと。いつも理由は単純なんだ。 そこでふと… 2019/05/17
特集 【国境を撮る④】角栄に見た「弱者への情愛」 留学の挫折バネに追う 〈大学卒業の直前、米国での「挫折」が世界140カ国以上の現場を踏む原動力に〉 最初の就職先は小学館だったが、とにかくいい時代だった。タクシーチケットの束を尻ポケットに入れ、それを使ってどんどん現場に向かうことができた。 特に、海外に行く仕事は断らなかったね。海外に強い思い入れがあったのは、日大卒業直前に米国留学した1966年、挫折を経験したことが大きいね。 米国の大学で1年間、写真の勉強をし… 2019/05/13
特集 【国境を撮る③】中国共産党の命運握る 尖閣は重要な軍事拠点 中国は現在、海軍力を増強し、第一列島線、第二列島線まで支配しようとしている。対米戦略を考えると、グァムの近辺まで原子力潜水艦を派遣したい。東シナ海は底が浅くて上空からのレーダーですぐに原潜が見つかってしまうから、南シナ海しか通路がない。そして空母を活発に動かすには、日本海なんかでは意味がない。当然、太平洋にまで出なくてはならず、そのための通路が東シナ海となる。だからこそ国際法を無視してまで、両海… 2019/05/08