インタビュー 負担軽減、国際交流に努力 外務省沖縄担当大使に聞く 米軍基地問題や尖閣諸島を巡る緊張など、沖縄は今年も日本を取り巻く国際情勢に翻弄された。八重山日報社は21日までに、外務省沖縄事務所沖縄担当大使の宮川学氏(60)に、基地負担軽減や国際交流など、外務省が沖縄で力を入れて進めている業務に関して話を聞いた。 2023/12/22
インタビュー 台湾は現状維持ベスト 民主国家の団結で戦争抑止を 台北駐日経済文化代表処那覇分処・王氏インタビュー④ ―日本政府に対して望むことは。 「日本政府に求めたいのは、民主主義国家の団結を促進することだ。ウクライナ戦争が原因で、長年中立を保ってきたスウェーデンとフィンランドがNATOに加盟した。2021年から3年連続でG7(先進国首脳会議)サミットの首脳声明は、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸の問題を平和的に解決するよう求めた」 「民主主義国家の団結は、権威主義国家の冒険的な行動に対して抑… 2023/11/11
インタビュー 台湾も沖縄も戦争望まず 権威主義国家の動向注視を 台北駐日経済文化代表処那覇分処・王氏インタビュー③ ―安全保障問題について聞きたい。台湾と地理的に近い八重山では、台湾有事に対する関心が非常に高い。沖縄本島の住民はともかく、私たち八重山の住民は「台湾有事は日本の有事」だと認識している。この状況を台湾側はどのように見ているか。 「八重山の人たちが心配しているのは、台湾有事というより『八重山有事』だと思う。台湾海峡には常に緊張感が漂っているが、昨年8月までは沖縄に影響が及ぶことはなかった。しかし中… 2023/11/09
インタビュー 傑作の県外流出に危機感 収集品「将来は石垣市に寄贈」 桃原氏 27日から県立博物館・美術館で始まった「沖縄の染と織の至宝」展に自らの収集品を提供した桃原用昇氏。県内の作家たちが丹精込めて創り上げた傑作が、次々と県外の市場に流出している現状に危機感を抱いたことが、コレクションを始めたきっかけだった。収集品は将来的に、自らの故郷である石垣市に寄贈する意向で、収集品を保存・展示するため「新博物館を早期に建設してほしい」と訴える。 2003年、石垣市在住の県指定… 2023/10/28
インタビュー 「知事、国連を政治利用しないで」 依田さん、沖縄への誤解拡散を懸念 人権理事会、17年に基地反対派と攻防 玉城デニー知事が9月にもスイス・ジュネーブで国連人権理事会に出席し、米軍基地問題を訴える見通しになっている。これに対し「知事は国連を政治利用すべきではない」と指摘するのが、2017年、国連で沖縄の基地反対派に反論する活動に携わった経験を持つ農業の依田啓示さん(49)=東村=だ。知事の言動が日米両政府と沖縄の間の不信感を助長し、ひいては国際社会で沖縄への誤解を拡散する可能性を懸念する。 2023/08/26
インタビュー 県民の声、国にぶつける 尖閣問題「話し合いで解決」 伊波洋一氏 10日投開票された第26回参議院選挙で再選を果たした無所属現職の伊波洋一氏(70)は一夜明けた11日、宮古、八重山の報道各社によるインタビューに応じた。新型コロナウイルス対策、県経済の復興、陸自配備など先島諸島を巡る政策テーマに関し、意気込みを語った。 2022/07/12
インタビュー 選対本部長に聞く 石垣市長選挙 27日投開票の石垣市長選は最終盤に入った。新人の市議、砥板芳行氏(52)、現職の中山義隆氏(54)=自民、公明推薦=は1票でも多く票を積み上げようと、必死の選挙戦を展開している。八重山日報社は24日、砥板陣営の次呂久選対本部長(県議)、中山義隆陣営の大浜一郎選対本部長(県議)に、今後の戦いや目標得票数などを聞いた。 「毎日が投票日」の意識で 生活再建できるのは中山氏 中山陣営・大浜一郎氏 ―これま… 2022/02/25
インタビュー 標柱設置「石垣市の事務」 上陸認めぬ政府疑問視 仲間市議 尖閣諸島を守る会代表世話人の仲間均・石垣市議(72)は2日、八重山日報社の取材に応じ、市が国に求めている尖閣諸島への標柱設置について「行政事務の一環として市がやるべきだ。国が待ったをかけるのはおかしい」と改めて必要性を強調した。 市は標柱設置のため、今年9月、国に尖閣諸島への上陸を申請したが、当時の菅義偉政権は認めなかった。岸田文雄首相も前政権の方針を踏襲する意向を示している。 仲間氏は「『領土問… 2021/12/03
インタビュー コロナから命と暮らし守る 西銘氏、当選から一夜 陸自配備「着実に」 衆院選沖縄4区で6期目の当選を果たした沖縄担当相で自民前職の西銘恒三郎氏(67)は当選から一夜明けた1日午前、那覇市内で宮古、八重山の報道各社のインタビューに応じた。「コロナから命や暮らしを守る」と改めて決意を示した。 2021/11/02
インタビュー 衆院選沖縄第4区 候補者2氏に聞く 自公政権で政策実現 経済、福祉は安保が根幹 西銘恒三郎氏 ―争点は。 「衆院選は政権選択の選挙だ。私は自民、公明の連立政権で戦っている。コロナ対策は3回目のワクチン接種、飲み薬、国産ワクチン開発など、やるべきことは多い。暮らしを守るため、落ち込んだ経済をどうするのかが争点になる」 「岸田文雄首相はコロナ対策の補正予算の指示を出している。選挙後は税制改正の議論、来年度予算の決定と慌ただしく動く。現実… 2021/10/25
インタビュー 変わる風景 暮らしに焦燥感 映画に与那国への思い グランプリの東盛監督 与那国島の文化や自然を描いた映画「ばちらぬん」で、「第43回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」の「PFFアワード2021」最高賞のグランプリに輝いた与那国町祖納出身の東盛あいか監督(23)が受賞から一夜明けた25日、八重山日報社のインタビューに応じた。 2021/09/26
インタビュー 糸数氏「役場組織を強化」 コロナ給付金年内支給へ 当選から一夜 与那国町長選 与那国長町選で22年ぶりの「非自民町長」として初当選を果たした無所属の元町議会議員、糸数健一氏(67)は当選から一夜明けた9日午後、祖納の自宅で報道陣の取材に応じた。「ほっとしていると同時に、重責と緊張を感じている」と話し「副町長の人選に早急に取り組み、役場組織の強化を図る。町民全員へのコロナ給付金5万円も年内に支給したい」と今後の方針を述べた。 2021/08/10
インタビュー ワクチン優先配布要望へ 高齢者接種の早期完了後 コロナ1年、市長に聞く 八重山で新型コロナウイルス感染者が初確認されて13日で1年となることを受け、八重山日報社は石垣市の中山義隆市長にインタビューした。中山市長は高齢者のワクチン接種を4月下旬か5月上旬に開始し、早ければ6月末までに終えたい方針を示した。高齢者接種完了後、その他の一般住民への接種に向け、国、県に対し、ワクチンの優先配布を要望する。今年石垣市で予定されている主要イベントは「感染予防対策を徹底した上で、基… 2021/04/13
インタビュー 女性議員こそ領土守る先頭に 尖閣出漁経験語る辻村市議 2013年、尖閣諸島(石垣市)周辺海域に「漁業見習い」として出漁し、周辺海域の現状を確認した東京都狛江市の辻村ともこ市議(47)。「女性議員こそ領土を守る先頭に立つべき」と訴える。辻村氏に7年前の経験を語ってもらった。 2020/08/28
インタビュー 「質重視の観光へ」 コロナ後の沖縄見据え JTA社長インタビュー 日本トランスオーシャン航空(JTA)の青木紀将社長が石垣市を訪れて八重山日報のインタビューに応じ、新型コロナウイルスの流行で運休中の本土直行便の運航再開や出口戦略を語った。 2020/06/13
インタビュー 「安倍政権の軌道修正」 対中政策で米国寄りへ 尖閣諸島の字名変更 石垣市が尖閣諸島の字名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更する議案を市議会に提案する。八重山日報は、尖閣史に詳しい長崎純心大の石井望准教授に字名変更の意義を聞いた。 ―登野城尖閣への字名改正案についてどう見るか。 2020/06/07
インタビュー 【この人】島の魅力発信しコロナ乗り越えよう JTA八重山支社長兼石垣空港所長 玉城力さん(54) 新型コロナウイルスの感染が広がり、航空業界も打撃を受ける中、4月1日に赴任する。 JTA(日本トランストランスオーシャン航空)も石垣空港発着の3路線1日22便のうち那覇線の4便を運休した。3月の搭乗率も例年この時期の7割に落ち込んでいる。 「それでも沖縄本島や他の観光地に比べれば石垣線の搭乗率は5~10%高い。春休みに入り、さらに上積みが… 2020/03/31
インタビュー 陸自配備前進に安堵 尖閣「不法占拠に危機感」 反橋所長が離任あいさつ 自衛隊石垣出張所(石垣市)を今月で離任する反橋寛之所長(33)が16日、あいさつで訪れた八重山日報社で取材に応じ、陸上自衛隊駐屯地用地として市有地を国に売却する議案が2日の市議会で可決されたことについて「用地取得にめどが立って駐屯地配備計画が前進し、ほっとしている」と述べた。 可決とはいえ、賛成11、反対9、棄権1の僅差だったことには「広報活動を通じて1人でも多くの市民の理解を得られるよう努め… 2020/03/17
インタビュー 駐屯地、自然災害にも即応 自衛隊石垣出張所長に聞く 陸上自衛隊配備計画は防衛省への市有地売却決定により、駐屯地建設への動きが加速する。2018年3月末から2年間、自衛隊沖縄地方協力本部石垣出張所長を務め、今月末で異動する反橋寛之三等陸佐(33)に、これまでの動きと今後について八重山日報が取材した。 ―陸自配備の今後の動きは。 「工事が必要な場所はほぼ防衛省の用地になった。まずは工事が円滑に進むかどうか」 「それから、駐屯地の外に隊員が住む宿… 2020/03/06
インタビュー 【里永記者の「これ聞いていいですか?」】前川喜平元文科事務次官 下 ■前川氏と渡り合いたかった… 「面・柔・腹・拝」足りなかった私 高名な前川喜平氏のことは私も前から存じ上げていた。しかし、その歯に衣着せぬ物言いに、常々ある種の疑問も抱いていた。というのも、いわゆる「モリカケ問題」に関する野党や一部マスコミの報道が次のようなものだったからだ。 〝安倍首相と当事者が友人「だから」、何か便宜があった「はず」だ〟と憶測を叫ぶ。しかしいつまでたっても証拠が挙げられない… 2020/02/21