国際 沖縄戦終結75年、平和誓う 「慰霊の日」被爆地と共有 沖縄は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で命を落とした20万人超を悼む「慰霊の日」を迎えた。75年前のこの日、旧日本軍が組織的戦闘を終えたとされる。最後の激戦地、糸満市摩文仁の平和祈念公園で、県などが主催する沖縄全戦没者追悼式が営まれた。玉城デニー知事は平和宣言で、人類史上他に類を見ない惨禍を経験した被爆地の広島、長崎と「平和を願う心を共有する」と訴え、恒久平和を誓った。 2020/06/24
国際 【視点】慰霊の日 平和の灯後世に 真夏へと向かう沖縄は、今年も「慰霊の日」を迎えた。爆弾の雨が沖縄各地に降り注いだ灼熱地獄の記憶は今も生々しく語り伝えられているが、戦争体験者は高齢化が進む。今を生きる世代は、沖縄戦の教訓を風化させず、平和の灯(ともしび)を後世へ受け継いでいかなくてはならない。 県によると、沖縄戦では住民と日本軍がそれぞれ約9万4千人、米軍が約1万2千人戦死した。八重山では、住民が避難先でマラリアにり患した「戦… 2020/06/23
国際 中国船が4時間追尾 漁船2隻、尖閣海域から帰港 尖閣諸島海域に出漁した八重山漁協所属の漁船「桜丸」「恵美丸」が22日午前、石垣島の登野城漁港に戻った。乗組員によると、21日に尖閣周辺の領海から離れた際、尖閣諸島周辺にいた中国公船4隻に約4時間追尾されたという。海上保安庁の巡視船が漁船を警護し、乗組員にけがはなかった。 2020/06/23
国際 尖閣改名で国民党〝攻勢〟 議案通過すれば上陸 台湾 石垣市による尖閣諸島の字名変更案をきっかけに、台湾の野党・国民党が蔡英文総統と与党・民進党に〝攻勢〟をかけている。民進党はこれまで通り台湾の領土である立場を繰り返すのみだが、国民党は蔡英文政権を批判するとともに、日本に抗議することを要求。さらに国民党所属で尖閣諸島を管轄する宜蘭県の県議は同諸島へ向かい上陸して台湾の主権を示す考えを表明している。台湾の中央通訊(電子版)が伝えた。 2020/06/15
国際 【金波銀波】「冥福を祈る」という言葉の虚しさを改めて感じた人は多いはずだ。北朝鮮… 「冥福を祈る」という言葉の虚しさを改めて感じた人は多いはずだ。北朝鮮による日本人拉致被害者、横田めぐみさん=当時13歳=の父・滋氏が5日、亡くなられた。めぐみさんは今、55歳だ◆余りにも拉致事件に無関心ではなかったか。人にも己にも言っている。学生時代、東京上野で署名活動を目にしたが、私は素通りした己を知っている。親子の再会を阻んだのは、このような国民の何気無い行動である◆日本国は何をしたか。金で… 2020/06/07
国際 【視点】復帰48年、コロナ後へ新戦略を 沖縄のリーディング産業である観光業がはらむ脆弱性を、いやおうなしに思い知らされる年になってしまったようだ。48回目となる沖縄の復帰記念日は「令和」の始まりを祝った昨年とは打って変わり、重苦しい雰囲気の中で迎えることになった。 2001年の9・11テロの際は、米軍基地が多い沖縄は危険だという風評被害が発生し、基地のない八重山も含めて観光客が急減した。その後、官民挙げた懸命な活動で苦境を脱し、特に… 2020/05/15
国際 中国船航行、過去最多ペース 1~4月、コロナ禍でも続く侵入 尖閣周辺 石垣市の尖閣諸島周辺海域を航行する中国公船「海警」の航行日数と延べ隻数が、今年1月から4月まで過去最多のペースで推移していることが海上保安庁のまとめで分かった。「海警」は尖閣周辺にほぼ常駐する態勢を構築し、警備に当たる海保の巡視船と対峙している。今年に入り、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しているが、中国が東シナ海や南シナ海で勢力拡張を図る動きには影響しておらず、日本は引き続き困難な… 2020/05/05
国際 蘇澳鎮児童ら「石垣頑張れ」 心温まる動画メッセージ 石垣市と姉妹都市を結ぶ台湾蘇澳鎮の関係者らは新型コロナウィルス感染症の感染者が発見された石垣市を励まそうと、20日のテレビ会議で応援ビデオメッセージを届けた。 李明哲蘇澳鎮長が「姉妹都市蘇澳鎮の心と、皆様の心のつながりでコロナウィルスに打ち勝てるよう祈っています。頑張って」と激励のあいさつ。 動画では、石垣市教育委員会との国際教育交流に参加した岳明國民小学、南安國民小学、文化國民中学、蘇澳鎮國… 2020/04/21
国際 アリババがマスク寄贈 中国大手、県医師会に1万枚 中国EC企業アリババグループの創業者、ジャック・マー(馬雲)会長から日本医療国際化機構を通じて沖縄県医師会(安里哲好会長)にマスク1万枚が届いた。19日午後、同医師会でマスクが公開され、宮里達也副会長は「各地区の医療機関に送り、有効に活用していきたい」と述べた。 アリババは合計100万枚のマスクを日本に送っており、中国のSNS・微博(ウェイボー)で「必要とする人の助けになることを望む。アリババ… 2020/03/21
国際 国際通りで外国人客激減 新型肺炎の影響広がる 那覇 中国・武漢から世界中に感染が広がった新型コロナウイルスによる悪影響が沖縄観光に打撃を与えている。普段、外国人観光客でにぎわう那覇市の国際通りも、7日夕は人通りがまばら。雑貨店の女性店員(36)は「日本人しかいない」と話し、居酒屋の男性店員(68)は「外国人客は平日で7割減った」と力なく答えた。 2020/03/08
国際 与那国町西崎に記念碑 「人間の歴史にも触れて」 3万年前の航海プロジェクト 台湾―与那国間の丸木舟での実験航海「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の成功を記念し、独立行政法人国立科学博物館(林良博館長)が4日、国境の海を望む日本の最西端、与那国町の西崎(いりざき)灯台の脇に記念碑を建立した。プロジェクトの代表を務めた同館の海部陽介人類史研究グループ長は「日本の最西端で海を見てほしい。祖先たちが海を渡って来たことは非常に感慨深い。沖縄の素晴らしい自然に加え、ぜひ人間の… 2020/03/07
国際 北方領土「一日も早い返還を」 石垣第二中教諭の公開授業も 県民大会 第39回北方領土返還要求沖縄県民大会中部大会(主催・同県連絡協議会)が8日、沖縄市で開催された。大会は2部構成で、第1部の式典では大会宣言が読み上げられ、ロシアに対し一日も早い北方領土の返還を要求した。第2部では、公開授業が行われ、講師として石垣第二中の豊見本宏樹教諭が授業を行い、北方領土の基礎知識を生徒に教えた。また、大会には北中城中学校から約50人の生徒が参加した。 豊見本教諭は、過去に結… 2020/02/11
国際 沖縄と台湾の架け橋に 留学必要情報伝える 美らすい 台湾留学に必要な情報を伝える交流会「台湾留学のすすめin石垣」(主催・台湾交流促進団体美らすいin石垣応援団)が4日夜、市結い心センターで開催された。市民ら約70人が来場し、大学申請の流れや注意点、各種奨学金などについて知る機会を得た。沖縄と台湾の架け橋を目指す美らすいのメンバー(全14人)で、台湾師範大学4年生の與那彩海さん(23)は「返済不要の奨学金があるなど、知っているからこそできる選択が… 2020/02/06
国際 首相の台湾言及に拍手 蔡総統、日本語で「うれしい」 20日の施政方針演説で、安倍晋三首相が東京五輪・パラリンピックに参加する選手団のホストタウンを「岩手県野田村は台湾」と紹介すると、議場内から大きな歓声と拍手が起こった。これを受け、台湾の蔡英文総統は21日のツイッターに「『台湾』という言葉が日本の国会で大きな拍手を浴びたのは実に嬉(うれ)しいことです!」と日本語で書き込んだ。 蔡総統は、たびたびツイッターに日本語で投稿しており、日本重視の姿勢を… 2020/01/22
国際 日本漁船の操業継続を歓迎 パラオ天然資源相に知事 来県中のパラオ共和国のフレミング・ウミ―・センゲバウ天然資源・環境・観光大臣は15日、県庁に玉城デニー知事を訪れた。玉城知事は、パラオの排他的経済水域(EEZ)内で沖縄の漁船が引き続き操業できる協定が締結されたことを歓迎し、今後の連携強化を目的に、水産技術の交流に関する覚書(MOU)の早期締結に意欲を見せた。 日本はパラオの領海を除くEEZ内で漁船が操業できるよう、パラオと協定を定期的に締結し… 2020/01/16
国際 隊員「緊張感持ち情勢把握」 海自中東派遣 家族の見送り受け出発 海上自衛隊の那覇航空基地(那覇市)で11日に開かれた中東海域に派遣されるP3C哨戒機の出発式には、緊張が高まる地域での任務を前に、張り詰めた空気が漂った。派遣に反対する沖縄の市民団体は、批判を強めた。 出発式に河野太郎防衛相が現れると、カーキ色の服と帽子を着用した隊員約60人が敬礼し、河野氏の訓示に直立不動で聞き入った。 河野氏は見送りのため集まった家族らに「今回から新たな任務が付け加えられ… 2020/01/12
国際 海自哨戒機中東へ出発 第1陣、20日から活動 海上自衛隊のP3C哨戒機2機は11日、中東海域での情報収集活動に当たるため、那覇航空基地(那覇市)を出発した。河野太郎防衛相による派遣命令を受けた第1陣で、20日から現地で活動を始める。防衛省設置法の「調査・研究」に基づく初の海外への長期派遣。期間は約1年とし、延長も可能だ。河野氏は訓示で「大きな意義がある」と強調したが、米国とイランの対立で緊迫した情勢が続く中、偶発的衝突に巻き込まれるリスクを… 2020/01/12
国際 航空関連産業の集積を アジア戦略構想検証で提言 沖縄県アジア経済戦略構想推進・検証委(安里昌利委員長)は11月29日午前、県庁に玉城デニー知事を訪ね、提言書を手渡した。 同委員会は、県が定めたアジア経済戦略構想の施策検証と改善策の提言を行う有識者会議。那覇空港の第二滑走路の供用開始に合わせ、航空関連産業の集積や県内に蓄積された健康・医療情報の産業利用などを緊急性の高い重点事項として取りまとめた。 早期に注力すべき事項として、アジアの新興国… 2019/12/06
国際 「香港の人は日本が大好き」 外国人観光客への対応学ぶ 竹富島 竹富町観光人材育成事業「うむてぃなし塾」(一般社団法人八重山ビジターズビューロー主催)の第1回ワークショップ「香港観光客おもてなし講座」が11月28日、竹富島まちなみ館で開かれ、観光業にかかわる島民約20人が参加した。石垣島在住で英語塾と翻訳会社を経営する前盛ヤミーさんが講師を務めた。 2019/12/01
国際 「石垣から世界に発信」 来年の映画祭のプレイベント 石垣から世界に向けて映画を発信し、地域での文化・芸術に触れる機会を創出する「石垣島ゆがふ国際映画祭」(主催・同実行委員会)のプレイベントが22日夜、3日間の日程でフサキビーチリゾートホテル&ヴィラズ内レストランで開催された。市民や関係者など約100人が来場し、長編音楽ドキュメンタリー映画の鑑賞など、石垣発の国際映画祭に期待を膨らませた。 2019/11/23