視点 【視点】首里城火災 責任の所在明確に 首里城焼失の衝撃が冷めやらない中、出火原因や被害拡大の究明に向けた動きも徐々に始まった。 重要な文化施設でありながら、首里城には火災時、自動的に放水を開始するスプリンクラーが設置されていなかったことが明らかになった。 法的な設置義務の有無は別にしても、防火体制に穴があった可能性は否定できない。現場が焼失していれば出火原因の特定も容易ではないだろうが、波紋の大きさを考えると、原因不明や不可抗力では… 2019/11/03
視点 【視点】「沖縄のシンボル」焼失の衝撃 首里城の正殿など主要部分が10月31日未明に焼失した。沖縄のシンボルとして多くの県民に親しまれる建造物が一夜にして灰燼(かいじん)に帰した。玉城デニー知事は「アイデンティティのよりどころを失ってしまった」と語ったが、衝撃は計り知れない。沖縄本島では同日予定されていたさまざまなイベントが相次いで中止になり、テレビのローカルニュースは火災関連の話題一色になった。 首里城は琉球王国(1429~187… 2019/11/01
視点 【視点】離島医療の脆弱さ浮き彫り 竹富町の県立八重山病院付属西表西部診療所で今月から常勤医が不在になり、石垣島の同病院や、西表東部の大原診療所からの代診医が対応している。日によっては臨時休診も強いられており、離島医療の脆弱性が改めて浮き彫りになった。 謝花喜一郎副知事は28日、西大舛高旬町長の要請に対し、11月までに常勤医を配置する考えを示した。県の迅速な対応は評価したいが、住民は実際に常勤医が着任するまで安心できない。 西… 2019/10/31
視点 【視点】知事の訪韓 何の意味があるのか 沖縄を訪れる韓国人観光客が急減していることを受け、玉城デニー知事は30日から訪韓し、経済団体、旅行業団体、航空会社、地方自治体の関係者と面談する。 韓国人の訪日キャンセルは日本の輸出管理強化を直接的な要因として全国的に起きている現象であり、沖縄の知事が訪韓したところでどうこうなるものではない。今の時期に訪韓することに何の意味があるのか疑わざるを得ない。 知事が9月に韓国向けに発した友好のメッ… 2019/10/28
視点 【視点】「辺野古阻止」のエネルギー離島に 米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する玉城デニー知事は20日、訪米日程を終え帰国した。「普天間返還と、辺野古新基地建設を見直すよう伝えることができたのは、大変意義があった」と成果を強調するコメントを発表した。だが、米国防総省の担当者は「辺野古移設が唯一の解決策」との姿勢を改めて示したという。辺野古沿岸埋め立て承認を巡る訴訟でも、23日、高裁で県が敗訴した。 しかし、知事は辺野古移設阻止へと精力… 2019/10/24
視点 【視点】「いじめ」蔓延する現代社会と道徳 文部科学省と県教委が17日に公表した2018年度の児童生徒の問題行動・不登校調査によると、県内小、中、高校、特別支援校のいじめ認知件数は1万2799件で前年度比219件増、暴力行為は2069件で同27件増となった。 人口千人当たりの暴力行為発生件数は全国の5・5件に対し、沖縄は10・0件、いじめ認知件数は全国40・9件に対し、沖縄は60・9件に及ぶ深刻さである。沖縄は全国の中でも人情に厚い土地… 2019/10/23
視点 【視点】条例10年、活用で飲酒運転根絶を 飲酒運転の犠牲者を一人でも減らそうと、2009年に県議会で制定されたのが県飲酒運転根絶条例だ。県民、事業者、飲食店営業者などに対して飲酒運転を根絶するための責務を定めている。関係者の熱意によって作り上げられた同条例は県民の財産であり、条例制定10年を機に、悲惨な事故を沖縄から追放するため、ぜひ活用していきたい。 県内で2018年の飲酒運転検挙件数は2222件で全国最多となり、人口千人当たりでは… 2019/10/18
視点 【視点】知事、繰り返される展望なき訪米 玉城デニー知事は米軍普天間飛行場の辺野古移設反対などを訴えるため、14日から訪米した。米国政府や議会関係者に対し、移設先の辺野古沿岸で軟弱地盤が確認され、工期や運用が不透明だとして移設計画の中止を求める。カルフォルニア州スタンフォード大での講演も予定されている。 翁長雄志前知事も辺野古反対を直訴するための訪米を繰り返したが、米国政府を動かすことはできなかった。玉城知事は就任後2回目の訪米だが、… 2019/10/15
視点 【視点】「表現の自由」真の危機はどこに 覆面禁止法という名称からして、不謹慎だが思わず笑ってしまうかも知れない。民主化デモをここまで露骨に抑圧するのか。香港の民主主義が大きく後退したことを世界に示した悪法だ。 香港政府は5日、デモ参加者がマスクなどで顔を覆うことを禁じる覆面禁止法を施行した。行政長官が緊急時に立法会(議会)の手続きを経ずに必要規則を設けられる「緊急状況規則条例」を、1997年の香港返還後で初めて発動。立法会(議会)を… 2019/10/13
視点 【視点】消費増税、キャッシュレス普及の好機に 1日の消費増税から10日が経過した。現時点では沖縄も含め全国で大きなトラブルはなく、国民は増税を平静に受け止めているようだ。 今回の税率アップで大きな特徴は、キャッシュレス決済時のポイント還元策が導入されたことである。 ポイント還元策を巡っては「現金しか使わない高齢者に不親切な制度」などと批判の声も多い。しかしキャッシュレス決済を促進するための政策を、消費増税に合わせてぶつけてきたことに政府… 2019/10/10
視点 【視点】日韓悪化の余波 沖縄観光にも 日韓関係悪化の余波が沖縄にも及んでいる。県が発表した8月の入域観光客数は102万1200人と対前年同月比で1万6700人(1・6%)減少したが、中でも韓国客は、同44%減の2万3500人と減少幅が大きかった。県は韓国人の訪日自粛や航空路線の減便を理由に挙げ、9月以降も引き続き厳しい状況を予想している。 8月に沖縄を訪れた外国人観光客は台湾と中国本土からが全体の6割以上を占め、韓国からは8・3%… 2019/10/08
視点 【視点】八重農が見事な準V 次は九州 昨夏の甲子園に出場した横綱を相手に死闘を演じた。結果は準優勝だったが、今大会の主役は間違いなく八重山農林高校だった。やはり力は本物だ。19日から佐賀県で始まる九州大会が楽しみだ。 第69回県高校野球秋季大会は5日、八重農は沖縄尚学と決勝戦を行い、7―8で惜しくもサヨナラ負けした。しかし5点差で迎えた9回表2死から同点に追いつき、延長戦に持ち込んだ粘りは驚異的だった。今大会最高の見せ場を決勝でつ… 2019/10/06
視点 【視点】知事就任1年、前県政の路線限界 普天間飛行場の辺野古移設阻止を「県政の柱」に掲げた翁長雄志前知事の登場以来、八重山にとって何より大切な離島振興の問題は、県政の場で埋没してしまっている感が強い。米軍基地問題が県政の最重要課題であることは当然かもしれないが、知事が何をやっても結局は「辺野古」へと収斂(しゅうれん)される現状は、あまりにアンバランスだ。 玉城デニー知事が就任1年を迎えた。4日の記者会見では「点数の評価は県民にお任せ… 2019/10/05
視点 【視点】中国建国70年、時代錯誤の大国意識 時代錯誤の大国意識しか感じ取れない。中国の建国70年を記念する軍事パレードや祝賀行事が1日、北京の天安門広場で開かれ、米本土に届く新型大陸弾道弾ミサイル(ICBM)「東風41」などの最新兵器が初公開された。21世紀中には米国と並ぶ超大国として世界に存在感を発揮しようというのに、その手段といえば露骨な軍事力の誇示に過ぎない。中国共産党統治下の発展を大々的に宣伝して胸を張って見せても、国際社会の警戒… 2019/10/03
視点 【視点】通信障害11時間 危機管理に教訓 台風18号の影響で9月30日夜、石垣市、竹富町で電話やインターネットが一斉に使用不能になる通信障害が発生した。 離島は沖縄本島や本土のように、陸続きで他の自治体へ移動できないため、いったん情報が遮断されれば、深刻な孤立状態に陥る。 市民生活は日常的に携帯電話やインターネットに依存しているため、経済、福祉、医療などあらゆる分野の機能がマヒしてしまう。離島が文字通りの孤島になる。今回の事態で、便… 2019/10/02
視点 【視点】防衛相と初会談 知事の戦略見えず 就任後、初めて沖縄を訪れた河野太郎防衛相が9月29日、県庁で玉城デニー知事と会談したが、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設問題を巡り、双方が主張を述べ合うだけの場に終わった。普天間の全面返還と日米同盟の抑止力維持の必要性を訴える河野氏に対し、玉城氏は「新基地建設反対」を繰り返すのみの硬直的な対応に終始した。移設工事をさらに推進する意向の安倍政権に対し、今後どのように対応するつもりなのか、県… 2019/10/01
視点 【視点】離島に勇気与える八重農の活躍 第36回県高校野球秋季大会で八重山農林高校が初めて決勝に進出し、10月19日から24日まで佐賀県で開かれる九州大会の出場権を手にした。来春の選抜甲子園出場の可能性が俄然、現実味を帯びてきたことになる。離島のハンディを乗り越え、快進撃を続ける八重農野球部の姿は、住民や後輩の子どもたちに「やればできる」という勇気を与えている。大きな拍手を送りたい。 八重農は部員13人の小世帯。開幕当初は沖縄尚学や… 2019/09/30
視点 【視点】辺野古促進、宜野湾の決議重い 米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市議会が同飛行場の辺野古移設促進を求める意見書を賛成多数で可決した。「9万9千人余の尊い生命や財産を守るため」と苦渋の決断に至った地元市議会の意思は重い。移設反対に固執する玉城デニー知事は考えを改めるべき時だ。 宜野湾市は同飛行場の危険性除去を繰り返し訴え、安倍晋三政権も危険性除去が「移設の原点」であるとの認識のもとで工事を進めている。最大の懸案は宜野湾市民の安全… 2019/09/28
視点 【視点】命守る仕事成し遂げた 離島医療は都会に比べ、慢性的な医師不足や、貧弱な医療環境などの宿命を抱える。そんな現状を打破するために住民の声を結集してつくられた「八重山の医療を守る郡民の会」が、25日の総会を最後に活動を休止することになった。約8年間の活動で、県立八重山病院の新築をはじめ、住民の命を守る偉大な仕事を成し遂げた。惜しみない感謝の念を捧げたい。 八重山ではたびたび脳外科医や産婦人科医といった専門医が不在になり、… 2019/09/26
視点 【視点】男性の育休 まだ厳しい現実 「検討していますと言っただけで、賛否両論を含めて騒ぎになるということが、日本って堅いね。古いね」 小泉進次郎環境相が育休取得を検討していることが波紋を呼んでいる。小泉氏は11日、官邸で冒頭の発言をした。男性が胸を張って育休を取れる社会の実現に向け、小泉氏の言動が一石を投じたのは事実で、そのことは評価したい。 全国6千余りの事業所を対象にした厚労省の調査によると、2018年度の育休取得率は女性… 2019/09/25