基地と沖縄 ハマサンゴ、移植先で再生産 辺野古移設で防衛局調査 沖縄防衛局(田中利則局長)は3日、普天間飛行場代替施設建設事業の環境監視等委員会を那覇市内のホテルで開催した。県の許可を受けて現場海域から移植した国の絶滅危惧種のオキナワハマサンゴについて、幼生の放出などの再生産が確認されたことを明らかにした。 2019/06/04
基地と沖縄 米軍基地の整理縮小論議 万国津梁会議が初会合 県は30日、在沖米軍基地の整理縮小を有識者で論議する「万国津梁会議(ばんこくしんりょうかいぎ)」の「人権平和分野」の初会合を県庁で開き、委員長に元防衛官僚で内閣官房副長官補を務めた柳沢協二氏が選任された。有識者の意見や提案を玉城デニー知事らが精査し、県の施策に反映させる。 会合の冒頭で玉城氏は「戦後74年となる現在も米軍基地に起因する事件や事故など、過重な負担を強いられ続けている。活発な議論で… 2019/05/31
基地と沖縄 県議会、あす抗議決議 謝罪と再発防止要求 米兵女性殺害 県議会米軍基地関係特別委員会(軍特委、仲宗根悟委員長)は22日、13日に北谷町で発生した米海軍兵による日本人女性殺害を受け、抗議決議と意見書を可決した。県議会本会議は26日開かれ、同様に全会一致で可決する見通し。 抗議決議と意見書では、日米両政府による謝罪と遺族への補償を求め、米軍人・軍属による事件事故の根絶と再発防止、日米地位協定の見直し、米軍基地の整理縮小なども要請した。抗議決議は米国大使… 2019/04/25
基地と沖縄 県、係争委に審査申し出 撤回取り消し裁決不服で 辺野古移設問題 県が昨年夏に行った辺野古埋立て承認の撤回を、石井啓一国土交通大臣が5日取り消した裁決に対して、県は22日、国地方係争処理委員会(係争委)にその裁決を不服として、審査申出書を発送した。 玉城デニー知事は会見し、審査申出の理由として、国交大臣は内閣の一員の立場で、沖縄防衛局の審査請求を判断する地位になく、採決は地位濫用による違法なものであるなどと批判した。また玉城氏は、埋め立て予定海域の軟弱地盤の… 2019/04/23
基地と沖縄 「実施なら結果尊重」 4地区、面談で市に言明 陸自配備住民投票 石垣島平得大俣地区への陸上自衛隊配備計画で、駐屯地建設予定地周辺の4公民館住民約50人と石垣市の中山義隆市長が11日夜、川原公民館で初めて面談した。住民側は3ヵ月以内の住民投票の実施を求め「私たちは結果を尊重する」(川原公民館の具志堅正館長)と言明。仮に配備賛成が多数になっても結果に従う考えを明らかにした。中山市長は、住民投票の可否は議会が判断するとした上で、要望は「議員に伝える」と応じた。住民… 2019/04/12
基地と沖縄 辺野古「暴走建設だ」 野党、移設阻止へ来県 立憲民主など野党6党派の国対委員長らは10日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に関し、那覇市で防衛省沖縄防衛局から意見聴取した。立民の辻元清美国対委員長は「ブレーキの利かない暴走建設だ」と批判。衆院沖縄3区補選に辺野古移設反対で立候補した屋良朝博氏の陣営も激励に訪れた。 防衛局からの意見聴取では、出席者から、埋め立て予定海域にある軟弱地盤の調査や改良工事への質問が相次いだ。辻元氏… 2019/04/11
基地と沖縄 知事、辺野古反対に固執 宜野湾市長「運用停止期限を」 負担軽減推進会議 10日の普天間飛行場負担軽減推進会議で、玉城デニー知事は「普天間の運用停止は、辺野古の移設工事とは切り離した協議をすべきだ」と主張し、辺野古移設阻止に固執する姿勢に終始した。政府側は知事に対し、事実上の「ゼロ回答」で応じた。一方、辺野古移設も選択肢の一つとする松川正則宜野湾市長は、当初「5年以内」とされた普天間の運用停止期限について「2月で期限が過ぎたので、新たな期限の設定を目指して詰めてほしい… 2019/04/11
基地と沖縄 「諦めない」「地域振興を」 土砂投入、県民に賛否の声 辺野古移設 米軍普天間飛行場の辺野古移設に向け、新たな区域での土砂投入が始まったことを受け「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」(現地闘争部会)は25日午後、辺野古の松田ヌ浜で抗議集会を開催した。沖縄平和運動センターの山城博治議長やヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表らが辺野古移設の不当性を訴え「まだ止められる。諦めない」と拳を突き上げた。地元住民からは地域振興の観点で、移設工事の進ちょくを歓迎する声も… 2019/03/26
基地と沖縄 防衛局が軍用地主に説明 伊江島補助飛行場返還要求も 沖縄県収用委員会(野崎聖子会長)は19日、沖縄市中央公民館で伊江島飛行場や嘉手納基地などの米軍施設について公開審理を行い、駐留軍用地の地主と沖縄防衛局が参加。地主らからは、伊江島補助飛行場が強化されることを問題視し、返還を求めた。 地主らは、伊江島補助飛行場に恒久施設が建設されていると指摘。使用期間を超えるため、自分たちの承諾がない限り、違法だと指摘した。土地の使用期限に防衛局は、駐留軍は長期… 2019/03/20
基地と沖縄 松川市長「普天間どうするか」 知事と会談、負担軽減訴え 宜野湾市 玉城デニー知事は18日、宜野湾市役所で松川正則市長と面談した。松川市長は、同市にある米軍普天間飛行場の返還が進まない現状について「具体策を知事も考えてほしい。辺野古移設反対もあると思うが、普天間はどうするのか」と指摘。玉城知事は辺野古移設反対が多数を占めた県民投票の結果に触れ「危険性除去や負担軽減を頑張ってほしいという後押しだという思いで取り組む」と述べた。 2019/03/19
基地と沖縄 日米に辺野古断念求め決議 投票踏まえ県民大会 那覇 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する「県民大会」が16日、那覇市で開かれた。主催者発表で1万人超が参加。有効票の7割超が辺野古沿岸部の埋め立てに反対した2月の県民投票を踏まえ、日米両政府に対し「辺野古の新基地建設」を断念した上で普天間の運用を即時停止し、撤去を求める決議を採択した。 決議は、埋め立てを進めている場所とは別の区域で政府が今月25日に新たな土砂投入をしようとして… 2019/03/17
基地と沖縄 辺野古中止、知事に訴え 県民投票の会代表が声明 「辺野古米軍基地建設のための埋め立て」の賛否を問う県民投票条例を直接請求した「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎代表は13日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、投票結果を受けて発表した声明文を手渡した。「明確な埋め立て反対の民意は示された。政府は県内移設ではない方策を検討すべきだ」と訴えた。 玉城知事は条例に従い、「多くの国民に改めて『普天間問題』や『民主主義』とは何かということを問い掛けた大きな… 2019/03/14
基地と沖縄 「知事が国に対案を」 普天間問題で中山市長 12日の石垣市議会一般質問で、中山義隆市長は米軍普天間飛行場の辺野古移設問題を問われ、移設に反対する玉城デニー知事が国に対案を示すべきとの考えを示した。 中山市長は辺野古県民投票の結果を受けた県紙のアンケートなどで「単純に埋め立て反対、普天間飛行場の即時閉鎖だけでは打開策にならない。県も対案を示すべき」と回答した。一般質問で前津究氏は「国が県民投票の結果を受けて県に代替案を出すべきではないか」… 2019/03/13
基地と沖縄 県民投票に高い関心 宜野湾などで現地レポート 中国報道ウォッチ 2月24日に投開票された「辺野古米軍基地建設のための埋め立て」の賛否を問う県民投票に、中国メディアが高い関心を示している。中国国営テレビは投開票翌日のニュースで、宜野湾市や名護市からの現地レポートも交え、米軍基地問題に揺れる沖縄の現状を詳報。中国が、在沖米軍基地を巡る情勢を自国の安全保障に直結する問題として注視していることがうかがえる。 2019/03/03
基地と沖縄 「辺野古と石垣は別」 市長、反対派来援に不快感 陸自配備 反対派住民と対話継続 沖縄防衛局が陸上自衛隊配備に向けた用地造成工事に着手したことを受け、石垣市の中山義隆市長は1日、報道陣の取材に対し「反対している人がいる。意見も聞きながらやってほしい」と述べた。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設に反対する勢力が陸自配備反対運動の応援に入っているとの認識を示し「地元の人が混乱する。辺野古と石垣は問題が別だ。辺野古に反対している人が入って来て(地元の陸自配備反対派と)活動を共… 2019/03/02
基地と沖縄 園長「何も変わってない」 防衛局が緑ヶ丘保育園に報告 2017年12月7日に米軍機の部品と思われる物体が緑ケ丘保育園(宜野湾市)で見つかった事案で、沖縄防衛局は1日、担当職員を同園に派遣して調査状況を報告した。報告内容に園長の神谷武宏氏は「何も変わってない。なぜ1年も過ぎた今ごろ来たのか、疑問だ」と述べ、不満をあらわにし、再度の現場調査を求めるとともに米軍に対して園の上空飛行を禁ずることを要請する文書を担当職員に手渡した。 2019/03/02
基地と沖縄 知事、辺野古断念を要求 首相、移設「先送りできず」 県民投票結果を伝達 玉城デニー知事は1日、官邸で安倍晋三首相と会談し「辺野古米軍基地建設のための埋め立て」の賛否を問う県民投票で「反対」が7割超となった結果を伝えた。玉城氏は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の危険性除去は「現実的に辺野古移設ではなく、新たなことを考えていかなくてはならない」と迫った。安倍首相は「普天間飛行場は世界で最も危険と言われる。もはや先送りできない」と辺野古移設推進を変えない方針を示し、会談は平行… 2019/03/02
基地と沖縄 中国との関係拡大、目指す 知事、4月予定の訪中団参加の意向 一般質問最終日 県議会(新里米吉議長)は2月28日、2月定例会の一般質問最終日を開き、宮城一郎氏(社民・社大・結)、崎山嗣幸氏(同)、比嘉瑞己氏(共産)、西銘純恵氏(同)、平良昭一氏(おきなわ)、玉城満氏(同)が質問した。宮城氏は日本国際貿易促進協会が主催する4月の訪中団に玉城デニー知事が参加するか質問した。玉城氏は「中国政府の要人と直接、意見交換ができる基調な機会だ。今年の訪中団に参加したい」と表明した。 2019/03/01
基地と沖縄 「浦添移設は機能強化」 那覇軍港、自民が追及 県議会 26日に開かれた県議会2月定例会一般質問2日目は、島袋大氏(自民)の那覇軍港移設をめぐる質問で紛糾した。島袋氏は、米軍普天間飛行場の辺野古移設と、那覇軍港の浦添移設は「沖縄の海を埋め立てる点で同じ」と主張。浦添移設後の那覇軍港にも強襲揚陸艦が接岸できるようになるとして「軍港の機能強化ではないか」と追及した。 2019/02/27
基地と沖縄 「県民投票、普天間に触れず」 固定化絶対避けると菅氏 菅義偉官房長官は25日の記者会見で「辺野古米軍基地建設のための埋め立て」の賛否を問う県民投票で反対が7割超となった結果を受け「普天間飛行場がこのまま固定され、危険なまま置き去りにされることには、絶対に避けなければならない」と述べ、米軍普天間飛行場の辺野古移設を進める考えに変わりはないことを強調した。県民投票が「辺野古の埋め立てに、賛成か反対かどちらでもないの一点で、最も大事な原点である普天間飛行… 2019/02/26