環境 草刈りでヤマネコ保護 見通し良くし事故抑止 竹富町世界遺産推進室 竹富町世界遺産推進室(大浜知司室長)は23、25日の午前、「2019年度竹富町イリオモテヤマネコ保護基金を活用した草刈り作業」を西表島で実施した。環境省西表野生生物保護センターとNPO法人西表島エコツーリズム協会の協力の下、2日間でボランティア計16人が参加し、県道沿いの見通しを良くすることでヤマネコの事故防止を図った。 2019/09/28
環境 協議会で利用ルール策定 名蔵アンパル保全で来年度 石垣市は、ラムサール条約登録湿地である名蔵アンパルの保全・利活用推進協議会(島村賢正会長)の初会合を25日、健康福祉センターで開き、名蔵アンパルを保全しながら利活用するためのルールを来年度に策定する方針を確認した。今年度はルール策定の前段階として、10月から名蔵アンパルの現状を把握するための自然環境基礎調査と環境カルテの作成に入る。 名蔵アンパルは土砂流入や水質悪化が進み、陸化の進行や干潟の減… 2019/09/26
環境 島の自然環境再生へ 入島料収受が開始 竹富町 竹富島を訪れる観光客を対象に、自然環境や景観の保全を図るために任意で徴収される入域料(入島料)300円の収受開始セレモニーが1日午前、ユーグレナ石垣港離島ターミナルと竹富島ビジターセンター「ゆがふ館」前で行われた。地域自然資産法を根拠とした徴収は全国初。入島料を利用し▽海浜清掃▽島の子どもへの環境教育▽伝統的建築技術の継承―など24の保全活動やトラスト活動(土地の買い戻し)などを通じて、島の自然… 2019/09/04
環境 世界遺産PRでラッピング 池村さん(上原小)に最優秀賞 県の世界自然遺産普及啓発事業の一環として、やんばる地区と西表地区の小中学生を対象とした「世界自然遺産号プロジェクト図画コンクール」の表彰式が8月31日午前、那覇空港内で開かれた。同コンクールでは西表地区で上原小学校6年の池村愛音(あいね)さん(11)、やんばる地区では奥間小学校6年の知念芽生(めい)さんの作品が534点の中から最優秀賞の県知事賞に輝いた。 2019/09/01
環境 竹富島、入島料に300円 きょうから観光客、任意で 年間約50万人が訪れる人気観光地の竹富島で9月1日から、観光客は1人300円の入域料(入島料)の支払いを任意で求められる。町は、島の景観や自然の保護に充てる考えだ。 竹富島は人口約350人。赤瓦の屋根など沖縄の伝統的な町並みが残り、水牛に引かれた車で島内を回るのが人気だ。多くの観光客が訪れるためごみ処理が問題となっているほか、リゾートホテルなどの開発による生態系・景観の荒廃も懸念されるようにな… 2019/09/01
環境 沈砂池で水生昆虫採集 赤土除去で水辺維持と改良土 九大・荒谷教授ら研究チーム 沈砂池に生息する水生昆虫類の保全などを学ばせようと、「危機的状況にある奄美・琉球の里地棲希少水生昆虫類に関する実効的な保全・生息地再生技術の開発」研究チーム(代表・荒谷邦雄九州大学大学院教授)は29日午後、石垣市米篩東地区の沈砂池で、市内の子どもらを対象とした昆虫採集イベントを開催した。 配布された資料によると、県のレッドデータブックに掲載されている昆虫類の絶滅危惧種42種のうち33種(約83… 2019/08/30
環境 漂着ごみ問題考える サバニ体験やアート製作 帆掛けサバニに乗船し、海岸に漂着したごみを調査するイベント「黒潮のふぁーなー」(主催・同実行委員会)が28日午前、野底西浜ビーチで開かれた。サバニレースに出場経験がある津村力さん(66)が、SNSや口コミで呼び掛け、知人や友人が20人ほど集まった。ヨットのような帆が付いたサバニを楽しみ、ビーチの砂をすくってごみを探索した。 イベントは、マイクロプラスチックや漂流物による環境汚染が深刻な現状を知… 2019/08/29
環境 新種のエビ、川平湾で発見 良好な自然環境残る 千葉県立中央博物館の駒井智幸博士と県立芸術大学の藤田喜久博士の研究チームは、川平湾の干潟から新種のスナシャコエビ類(アナジャコ下目・ハサミシャコエビ科)を発見したと発表した。発見地の川平湾にちなみ、新標準和名を「カビラスナシャコエビ」と提唱した。 カビラスナシャコエビは川平湾の干潟表面に存在する無数の穴の中から「ヤビーポンプ」と呼ばれる吸引採集器を用いて採集。甲羅の長さが5.5ミリ、体長1.5… 2019/08/29
環境 国頭村で夜間林道通行止め 世界遺産登録へ向け実証実験 沖縄・奄美の世界自然遺産登録を目指す、国、県、村の行政関係機関は23日、県庁で密猟の防止を目的とした国頭村内の林道で夜間通行止めの実証実験を行うと記者発表した。 2019/08/24
環境 漂着ごみ調査に挑戦 本島と八重山の中学生 科学技術を担う人材の育成を目的とする県の事業で、八重山と沖縄本島の中学生16人が、20日から22日まで石垣島内で海岸に漂着した海洋ごみの回収や調査に取り組んでいる。「海辺の漂着物を考えよう!」をテーマに21日は大濱信泉記念館でプラスチックの特性を学び、前日に回収したごみの分別を行った。 中学生は石垣島から12人、沖縄本島から4人が参加。初日の20日に、白保と赤崎の海岸に行き、漂着ごみを回収。2… 2019/08/23
環境 美ら島を未来の世代へ 県民育樹行事に児童参加 県は7日、今年12月に開催する第43回全国育樹祭を記念し、県民育樹行事を石垣青少年の家で開催した。新川、大浜、八島、宮良の4小学校から約20人の児童らが参加し、敷地内に植えられたヤシの木とコクタンの根元に固形肥料を埋めた。その後、木製のプランターを計20セット作成し、一校に5セットずつ持ち帰った。 育樹行事は木を育てる活動を通し、継続して森を守り、次世代に引き継ぐことを目的に実施された。第43… 2019/08/08
環境 世界遺産登録を応援 キリン、デザイン缶発売 奄美・沖縄の世界自然遺産登録を応援しようとキリンビール株式会社は6日夕、パレットくもじ前広場でPRイベントを開催した。この日から販売開始となった「キリン一番搾り 奄美・琉球世界自然遺産登録応援デザイン缶」の販売キャンペーンも兼ねて行われた。 デザイン缶は奄美・沖縄の自然遺産をイメージさせるイリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナ、アマミノクロウサギなどが装飾され、「私たちの宝、世界の宝に」とメッセー… 2019/08/07
環境 官民一体で登録推進 JTA職員が世界遺産室配属 竹富町 官民一体となって世界自然遺産登録の推進を図ろうと、竹富町は1日、「竹富町と日本トランスオーシャン航空株式会社(JTA)との派遣研修に関する協定」に基づき、JTA八重山営業所(黒島勝所長)の高安壮太さん(38)を町世界遺産推進室に配属する辞令を交付した。期間は来年の7月31日までの1年間。 同日午後、町役場町長室で交付式が開かれ、西大舛髙旬町長は「JTAと連携しつつ前に進めたい。結果が出るものと… 2019/08/02
環境 代表に青木JTA社長 世界遺産、共同企業体が総会 西表島、本島北部地域の世界自然遺産登録の推進を目指す「世界自然遺産推進共同企業体」の第1回総会が7月31日、那覇市内で開かれ、代表に日本トランスオーシャン航空(JTA)の青木紀将社長が選出された。 共同企業体は5月21日に発足。事業計画には環境保全のための清掃活動や、県が行う密漁・密輸対策などへの協力を盛り込んだ。 世界遺産登録後も自然環境の保護を目的に、活動を継続する。基金を創設し、若手研… 2019/08/01
環境 観光案内人条例制定へ 9月議会上程目標に 竹富町 第3回「竹富町観光案内人条例(仮称)」制定検討委員会(上妻毅委員長)が30日午後、竹富町役場2階ホールで開かれた。検討委員会は今回で最後。委員会は事務局と町への申し送り事項をまとめ、今後はガイドの認可要件等を定める免許制などを重要事項とし、草案の作成等を担うワーキンググループを設置する方針。条例は2020年4月の施行を目指し、大浜知司町世界遺産推進室長は「残された課題に取り組み、9月議会の上程を… 2019/07/31
環境 爬虫類の世界に触れる 富田京一氏が解説 石垣自然保護官事務所 環境省沖縄奄美自然環境事務所石垣自然保護官事務所(藤田和也上席自然保護官)は30日、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで、肉食爬虫類研究所代表の富田京一氏(52)のトークショー「爬虫類・両生類の知られざる世界@八重山」を開催した。参加した親子連れ約30人は八重山に生息する爬虫類・両生類の生態に触れ、漂着ゴミや外来種の問題など、自然環境保全への知識を深めた。 富田氏は、日本には陸生爬虫類82… 2019/07/31
環境 海で分解可能なプラスティック 開発に期待、高効率で生産 県は29日、海で分解可能なプラスティックの原料になる樹脂を高効率で生産する方法を開発したと発表した。県工業技術センターが、沖縄産の微生物を活用し、生分解性樹脂原料である3―ヒドロキシ酪酸(R3HB)を従来の2倍以上生産することに成功し、5月10日に特許を取得した。技術を応用し、プラスティックの開発を目指すベンチャー企業も県内で発足し、センターと共同で研究を進めている。 R3HBは、海で分解され… 2019/07/30
環境 駐車ライン無視、トイレを更衣室に 観光施設視察でモラル指摘 (一般)石垣市観光交流協会(大松宏昭会長)役員・理事らと市の施設管理課、観光文化課職員の計17人が24日、南の浜ビーチや米原キャンプ場など、島内観光地の10カ所を視察した。シーズン中に視察を実施するのは初めて。駐車スペースの不足だけでなく、ダイビング業者が駐車ラインを無視して車を止めるなど、業者のモラルが問われる「マナー違反」が目立ち、関係者らは今後の対応に頭を悩ませた。 視察したのは▽南の浜… 2019/07/28
環境 「神経をとがらせて」 水生生物減少に懸念 新空港事後調査委 第14回新石垣空港事後調査委員会(委員長・香村眞徳琉球大学名誉教授、委員10人)が24日午前、八重山合同庁舎2階会議室で開かれた。2018年度モニタリング調査結果が報告され、海藻生態学や地球化学などの専門分野を持つ委員からの評価と指導・助言がなされた。コハクカノコガイなどの水生生物数の減少について専門家から「増減はやむを得ない面もあるが、楽観視はしない方がいい」と懸念が出された。 河川水生生物… 2019/07/27
環境 廃棄びんリサイクル確立 沖縄初のJIS認定 八重山でも生産計画 県内で飲食店を展開する株式会社トリム(坪井巖社長)は24日、沖縄総合事務局で記者会見し、廃棄されるびんを活用したリサイクル資材が製品の品質に関する国家規格であるJIS認定を沖縄で初めて受けたと発表した。また、経済産業省の「新市場創造型標準化制度」を活用し提案されたリサイクル資材としても、全国初のJIS認定になった。同社は八重山でも現地生産できるよう取り組みを進める予定。 トリムは県内で複数の居… 2019/07/25