社会 オンラインの服薬指導開始 薬剤師不在の与那国で 薬正堂、南大東もサポート 県内各地で薬局を展開する株式会社薬正堂(本社沖縄市、宮里早香代表取締役社長)は、5月末に薬局が撤退し、薬剤師が不在となった与那国町で、1日から連携店舗「すこやか与那国店」の運営を開始した。旧薬局施設を活用し、スタッフがオンラインで住民への服薬指導を行ったあと、沖縄本島から医薬品が空輸される。同社は同様に5月末で「無薬局地域」となった南大東島でも1日から連携店舗の営業を開始。医療環境が厳しさを増す… 2025/06/06
社会 「日本に生まれて良かった」 天皇ご一家、提灯で奉迎 県民が提灯を手に、天皇ご一家の沖縄訪問を迎える「提灯奉迎の集い」(主催・同実行委員会)が4日夜、ご一家が宿泊する那覇市のホテルに隣接する黄金森公園で開かれた。約5000人(主催者発表)が参加。天皇皇后両陛下と愛子さまも、ホテルの部屋から提灯を手に歓声に応えられた。参加者の中には「日本に生まれて良かった」と話す人もいた。 天皇陛下の来県を提灯で歓迎する集いは1993年、2012年、2018年に行… 2025/06/05
社会 台北―石垣線 定期運航再開 5年ぶり、インバウンド追い風 新型コロナウイルスの影響で2019年から運休していたチャイナエアラインの国際定期便「台北―石垣線」が28日、約5年ぶりに運航を再開した。石垣市と台湾を結ぶ唯一の定期国際線の復活に、空港では歓迎セレモニーが行われ、関係者や観光客らが再開を祝った。 2025/05/29
社会 来年4月から医師不在の恐れ 診療所指定管理者が撤退意向 与那国町 2011年から与那国町診療所の指定管理者として町に医師を派遣している公益社団法人地域医療振興協会(東京都)が、2026年3月末で同診療所から撤退する意向を示していることが27日分かった。町に対し、医師不足が原因と説明しているという。診療所の後任が確保できない場合、町内の医師が不在になる恐れがある。 2025/05/28
社会 「琉球滅亡ではなく正しい決断」 沖縄県設置、尚家当主 復帰53周年記念祭典 琉球国王の末裔で、第2尚氏第23代当主の尚衛氏は24日、那覇市の県男女共同参画センターてぃるるで開かれた「沖縄県祖国復帰53周年記念祭典~平和への誓い!自衛隊への感謝と沖縄の未来~」(主催・同実行委員会)に登壇。「琉球処分」と呼ばれる1879年の沖縄県設置について「(琉球の)滅亡ではなく、日本という国家への統合を選択した。尚家を守ることより、琉球の民の幸福を願った第19代尚泰王の正しい決断だった… 2025/05/25
社会 対馬丸「世界に伝えるべき」 宮本、国仲さんら舞台の制作発表 1944年、沖縄から九州に向かった学童疎開船「対馬丸」が米軍に撃沈された悲劇を舞台化した「戦後80年祈念 生きているから~対馬丸ものがたり~」の制作発表が24日、那覇市の対馬丸記念館で開かれ、演出家の宮本亜門さん、出演者の国仲涼子さんらが記者会見に臨んだ。宮本さんは「あちこちで戦争が始まったり、ニュースで子どもが亡くなる話を聞いて、対馬丸の事件こそ沖縄だけなく、世界に伝えるべきと決意した」と語っ… 2025/05/25
社会 多言語対応のタレント派遣へ 新会社設立「言葉の壁なくす」 米国ハワイ州出身で、現在は沖縄で芸人として活動しているニッキー(保田創)さん(35)が22日、県庁で記者会見し、イベントの司会などで多言語に対応したタレントを派遣する株式会社ノーマンプロ(本社那覇市)を設立した、と発表した。英語、中国語などのほか、手話でコミュニケーションできるタレントも所属している。バイリンガルのタレントに特化した芸能事務所は県内で初めて。 2025/05/23
社会 ドローンの農薬散布拡大へ 専門業者が石垣初参入 ドローンで上空から農薬を散布する作業を請け負うAgriTech(アグリテック)株式会社(瑞慶山翔吾代表取締役、本社浦添市)が今月から、専門業者として石垣市に初参入した。ドローンによる農薬散布は農家の負担軽減や作業の効率化につながり、今後、八重山でも拡大が見込まれる。瑞慶山代表取締役(31)は「サトウキビをハーベスターで刈り取るように、今後は、農薬散布はドローンを使うことが普通というフェーズ(局面… 2025/05/20
社会 ゴルフ場、着工へ前進 県が開発と農地転用許可 株式会社ユニマットプレシャス(高橋洋二代表取締役)が石垣市の前勢岳周辺で計画しているゴルフ場付きリゾート施設建設計画で、県が7日、開発許可と予定地の農地転用許可を出したことが分かった。関係者が明らかにした。観光客誘致の起爆剤として期待されるゴルフ場建設は、着工に向けて前進する。同社は「現時点で着工時期は未定」としている。 2025/05/08
社会 「改憲は違憲だ」 市民団体が記念日に集会 平和憲法を守る八重山連絡協議会(平地ますみ共同代表ら)は「憲法記念日」の3日、新栄公園内の「九条の碑」前で集会を開いた。約60人が参加し、リレートークで、戦争放棄をつづる「憲法9条」の大切さや、平和の尊さを訴えた。 平地共同代表は「学校でも憲法を学ぶことが少なくなっていており、一人ひとりが学び合うことが必要だと思う。しかし抑止力が必要だといい、首相をはじめ政治家が憲法改正に動いている。私たちは… 2025/05/04
社会 初夏の幕開けを彩る 西表島で初のパインフェス 西表島特産のパイナップルの魅力を発信する「西表島パイナップルフェスティバル」(主催・同実行委員会)が26日、西表上原のトゥドゥマリ浜で初めて開催され、島内外から訪れた多くの人々で賑わった。 「春のピーチパイン収穫祭」と銘打たれたこのフェスティバルは、旬を迎えたパイナップルの出荷開始を祝うとともに、そのおいしさを広くPRしようと企画。これまで個々に行われていた出荷式に代わり、西表島トロピカルフル… 2025/05/01
社会 海自艦が事実上の拠点化 石垣港、台湾有事で抑止力 石垣港では近年、海上自衛隊の艦船や船舶の寄港が増加している。今年は4月までに訓練支援艦や護衛艦、掃海艇、水中処分母船などが寄港。昨年は海自最大の艦船「いずも」が石垣島の沖合に停泊した。在日米海軍も1年に1回のペースで艦艇を派遣している。台湾有事が危惧される中、抑止力を示す上で、石垣港は既に日米両艦船にとって事実上の拠点港として機能している。 台湾有事を想定し、政府は明言を避けながらも自衛隊によ… 2025/04/30
社会 鳥居撤去「見直しを」 三重の塔改修で署名活動 三重県出身の戦没者を慰霊するため平和祈念公園(糸満市)に建立された「三重の塔」の改修計画を巡り、沖縄県出身の女性が、慰霊の思いを継承しようと計画の一部を見直すよう求める署名活動を始めた。改修計画では、神社を模した鳥居などが撤去されることになっている。署名活動している浦添市出身の会社員、高里智佳さん(32)は「鳥居は三重を象徴する施設。遠い南の島で亡くなった戦没者に、せめて故郷を感じてほしいという… 2025/04/30
社会 防災テーマ展示にぎわう 米軍初参加、ホットドッグ配布 石垣市主催の「みんなで学ぼう石垣市民防災フェア」が27日、市役所で開かれ、各関係機関が防災をテーマにした展示を行った。「石垣市民防災の日・防災週間」の一環。米軍、自衛隊が警察、消防、気象台などと並んでブースを設け、会場は家族連れなど大勢の市民でにぎわった。 2025/04/29
社会 掃海艇が前倒しで入港 海自、石垣港で一般公開へ 海上自衛隊の掃海艇「くろしま」=第46掃海隊(おきなわ)所属=が25日、石垣港に入港した。同日午後には既に第1岸壁に接岸し停泊していた。自衛隊沖縄地方協力本部石垣出張所には26日午前8時に入港予定と連絡があったが、1日前倒しで入港した。27日には一般公開を予定する。 一般公開は事前予約なしで、誰でも見学可能。午前(9時から正午まで)、午後(1時から4時まで)の2部構成で、掃海任務を行う潜水員の… 2025/04/26
社会 陸自と消防が物資搬送訓練 消防団も、初めて合同で 石垣市民防災の日の24日、陸上自衛隊石垣駐屯地、石垣市消防本部、同市消防団は合同では初めてとなる物資搬送訓練を行った。津波による被害で幹線道路が使用できないとの想定で、救援物資や食糧を運ぶ訓練を名蔵地区の林道で実施した。駐屯地の中村康男司令も参加し現場で隊員を直接指導した。 2025/04/25
社会 海自掃海艇あす石垣入港 2年連続、27日に一般公開も 海上自衛隊の掃海艇「くろしま」=第46掃海隊(おきなわ)所属=が26日、石垣港に入港する。午前8時ごろ第1岸壁に接岸し、28日の同時刻まで停泊する予定。27日に一般公開を行う。事前予約なしで、誰でも見学可能。石垣への寄港は昨年の5月に続き、2年連続。 掃海艇は、海上や海中、海底などに設置された水中の爆弾(機雷)の除去や設置が主な任務の艦艇。「くろしま」にも専用の装備が設置され、人員も配属され、… 2025/04/25
社会 「勇敢さが抑止力に」 戦後80年、特攻隊慰霊 護国神社 第二次大戦で出撃した特攻隊を語り継ぐ慰霊祭が23日、那覇市にある護国神社の特攻勇士の像前で執り行われ、遺族など関係者約20人が参列した。今年は戦後80年の節目。像を建立した特攻隊戦没者慰霊顕彰会の石井光政専務理事事務局長は「特攻隊が示した勇敢さと、国を守る意識が一番の抑止力になる」と訴えた。 この日は小雨が降る中の慰霊祭となったが、関係者が続々と特攻勇士の像前に足を運んだ。加地順人宮司が斎主と… 2025/04/24
社会 「御後絵」きょう初の一般公開 琉球国王肖像、6月から修復 沖縄県立博物館・美術館 沖縄戦で米国に流出し、2024年に返還された歴代琉球国王の肖像画「御後絵(おごえ)」の一部が22日から、那覇市の県立博物館・美術館で初めて一般公開される。これに先立ち、県教育委員会は21日に御後絵を報道陣に公開。「絵の状態が非常に悪く、これから修復作業が始まる。今のうちに県民に原本を見てほしい」と呼び掛けた。 2025/04/22
社会 反対運動絡みのトラブル懸念 潜水中の漁業者に接近 辺野古海域 米軍普天間飛行場の移設作業が進む名護市辺野古の海域で、今年1月、県内メディアの記者を乗せたプレジャーボートが潜水中の漁業者に接近するトラブルを起こしていたことが分かった。記者は移設に反対する自然保護団体が実施中のサンゴ礁調査を取材中だったと見られる。事態を重く見た名護漁協の安里政利組合長は「今後、工事が進展すると反対運動が活発化し、漁業者が危険にさらされる可能性がある」と、反対運動絡みのトラブル… 2025/04/17