行政 「尖閣周辺の漁業者守る」 中国船威嚇に海保本部長 尖閣諸島(石垣市)周辺海域を航行する中国船が日本漁船に接近などの威嚇行為を繰り返している問題で、第十一管区海上保安本部の坂本誠志郎本部長は30日「尖閣周辺で漁をされている漁業者がいれば、今後もしっかり中国船から守っていきたい」と強調した。 この問題を巡っては玉城デニー知事が24日、個人的な考えとした上で「安心安全な領域で漁が営まれることのほうを選択されたほうがよろしいのではないか」と述べた。 尖閣… 2025/10/31
行政 ヤマネコ像、新たなランドマークに 万博仏館作品を730交差点に設置 竹富町 竹富町は30日午前、石垣市の730交差点前で2025年大阪・関西万博のフランスパビリオンで展示されたイリオモテヤマネコ像の除幕式を開いた。国際舞台で注目を集めた作品の帰還を受け、自然と人との共生を象徴する新たなランドマークとして、町民や観光客に親しまれることが期待されている。 式典には、フランスパビリオン政府代表最高責任者ジャック・メール氏、彫刻家の瀬戸優氏、株式会社ゴールドウインの森光COO、前… 2025/10/31
行政 米海兵隊が空港利用 26日の自衛隊訓練に参加 医療関係の資機材を搬入 米海兵隊の空中給油機「KCー130」が25日午後、石垣空港に着陸した。医療関係の資機材が入ったコンテナ2個と隊員約10人を降ろした。隊員は26日に石垣駐屯地内で予定する災害対処訓練に参加すると見られる。同訓練は、今月末まで行われる2025年度自衛隊統合演習の一環で行われる。 同型機は宜野湾市の普天間飛行場で運用されていたが、沖縄の基地負担軽減策として山口県の岩国基地に拠点が移った。他の航空機に空中… 2025/10/26
行政 「生活実感」を議場へ 竹富町女性議会、8人が直球提言 竹富町議会(大久研一議長)主催の女性議会が23日午後、町役場議事堂で開かれ、30~60代の町民女性8人が登壇。高齢化・子育て・観光・環境・災害対応など、離島ならではの課題を生活目線で次々と突き付けた。会場では、行政答弁に対し「現場の実態に追いついていない」との指摘が相次ぎ、男女共同参画の取り組みを問う場面では、登壇者の山城まゆみ氏が「(答弁が)ぬるい」と一蹴。当局が追加説明に追われる一幕もあった。 2025/10/24
行政 玉城知事、新首相に対話要望 安保政策「緊張感持ち注視」 自民党の高市早苗総裁が首相に選出されたことを受け、玉城デニー知事は21日、県庁で報道陣の取材に応じ「高市内閣は沖縄振興、経済対策に取り組むとともに、私との対話の場も設けていただき、基地問題など、さまざまな課題に取り組んでほしい」と要望した。 報道陣から、高市氏の首相就任で沖縄の基地負担が増える可能性があるのではと問われ「自民党と公明党のこれまでの政権運営では、一定程度、公明党が抑制的な役割を担って… 2025/10/22
行政 「イデオロギーが生活阻害」 〝特定利用〟慎重姿勢の県に反発 石垣市議会が意見書提出 石垣市議会(我喜屋隆次議長)の要請団が20日、県庁を訪れ、石垣空港の「特定利用空港」指定に向け、早期に同意を決断するよう求める意見書を提出した。県側は慎重姿勢を崩さず、市議からは「イデオロギーで我々の生活が阻害されているという認識しかない」(長山家康氏)と反発の声が上がった。 2025/10/21
行政 沖尚ナインに県民栄誉賞 「県民に希望と活力」 比嘉監督に指導者特別賞 第107回全国高校野球選手権大会で優勝を果たした沖縄尚学高校野球部に対し、県は県民栄誉賞を授与し、14日午後、県庁1階県民ホールで表彰式が開かれた。また同校の比嘉公也監督には県スポーツ指導者特別賞が贈られた。玉城デニー知事が表彰状と記念品を手渡し、「県民に明るい希望と活力を与えた功績は、まさに県民栄誉賞にふさわしい」とたたえた。会場には県議会議長や副知事、関係者らが出席し、拍手で受賞を祝った。 2025/10/15
行政 「歌えるか」子どもに調査要請 石垣市議会「君が代」で意見書 24日の石垣市議会9月定例会最終本会議で、市や市教育委員会に対し、国歌「君が代」を歌えるかを児童生徒に問うアンケート調査を実施するよう求める議員提案の意見書が賛成多数で可決された。 「君が代」は学習指導要領で、小中学校での指導が定められている。意見書では、保護者から「子どもたちが国家を十分に歌えていないのではないか」と懸念が示されていると指摘。当事者である子どもたち自身の声を聞くため、アンケー… 2025/09/25
行政 知事に「早期同意の決断を」 空港の特定利用指定で意見書 石垣市議会 石垣市議会9月定例会の最終本会議が24日開かれ、玉城デニー知事に対し、石垣空港の特定利用空港指定に早期に同意するよう、決断を強く求める議員提案の意見書が与党と中立の賛成多数で可決された。特定利用空港は自衛隊や海上保安庁が空港を円滑に利用するための制度で、指定によって滑走路延伸などの空港整備事業の促進が期待される。玉城知事は空港の軍事利用を警戒し、現時点で指定に同意していない。 2025/09/25
行政 玉城知事「職業差別」の認識示さず エイサーの自衛隊参加中止要請 今月、沖縄市で開かれた「沖縄全島エイサーまつり」(主催・同実行委員会)で、一部の団体や政治家が自衛隊を参加させないよう要請した問題で、玉城デニー知事は18日、県議会代表質問で見解を問われ「県民にさまざまな意見があることを踏まえ、主催者が(参加を)判断したもの」と述べ、要請は「職業差別」であるとの認識を示さなかった。 沖縄市などでつくる全島エイサーまつり実行委員会は、同まつりの70回目を迎えるこ… 2025/09/19
行政 「15年間の経験生かす」 5選の中山石垣市長が所信表明 石垣市議会の不信任決議で失職後、出直し市長選で5選された中山義隆市長は当選後初となる市議会9月定例会初日の8日、議場で所信表明し「これまでの15年間の経験も最大限に生かしながら、職務に邁進(まいしん)していく」と述べた。 5期目スタートに当たり「これからの4年間も『日本一幸せあふれるまち石垣市』をキャッチフレ―ズに『島を守る』『人を守る』の思いのもと、全職員と主に、これまでの流れを止めず、より… 2025/09/09
行政 海自特別機動船が6日石垣入港 米戦闘艇と訓練か 日米実働訓練(レゾリュート・ドラゴン25、RD)の開始前の6日に海上自衛隊の特別機動船2隻が石垣港に入港することが4日、分かった。3日午後に自衛隊が市港湾課に申請書を提出。同課が入港を許可した。RDが始まる11日に出港予定。同船は海自の特殊部隊が運用する高速ボート。申請書に人員数を記載する項目がないため、上陸する隊員数を市は把握していない。 同船は全長11・8㍍、総トン数が6・3㌧、喫水が最大… 2025/09/05
行政 「ネメシス」石垣展開へ 地対艦ミサイル、日米訓練で 米軍情報サイト「dvids」は3日、沖縄本島に司令部がある米海兵隊第3海兵師団が、海軍・海兵隊遠征艦艇阻止システム(NMESIS、ネメシス)を使った訓練を行ったと発表した。同システムは無人で地上からミサイルを発射し洋上の艦艇を攻撃する兵器。11日から県内でも始まる日米実働訓練(レゾリュート・ドラゴン25、RD)では、石垣島などに展開される予定。 ネメシスは、少数の隊員で対艦ミサイルを発射できる… 2025/09/04
行政 日米訓練中止を要請 市民連絡会 石垣島の平和と自然を守る市民連絡会(上原秀政、白玉啓子共同代表)は2日、11日から県内でも行われる日米実動訓練(レゾリュート・ドラゴン25、RD)に関する要請を石垣市に提出した。中山義隆市長に対し、同訓練に反対し、市内でも住民説明会を開催するよう防衛省に求めることを要請した。 要請は総務部の棚原長武部長が受け取った。棚原氏は「訓練をするとの説明は防衛省から受けた」と述べ、同訓練が石垣島でも実施… 2025/09/03
行政 3日攻防入り、3陣営激戦 医師確保問題などで舌戦 与那国町長選 任期満了に伴う与那国町長選(19日告示、24日投開票)は21日、3日攻防に突入。立候補した新人の上地常夫氏(61)、新人の田里千代基氏(67)、現職の糸数健一氏(72)は、連日街頭に立ち政策を訴えている。3候補は夕方に各地区の中心地に立ち、最大の争点である診療所の医師撤退問題などを取り上げた。真剣な眼差しで聞いた女性は「病院がなくなるのは嫌だ」と話し、候補者の政策で診療所を残してほしいと願ってい… 2025/08/22
行政 中山氏5選 市政史上初、出直し選制す 石垣市長選挙 石垣市の中山義隆前市長(58)=自民、公明推薦=の失職に伴う出直し市長選は17日投開票され、中山氏が1万2923票を獲得、新人で前市議の砥板芳行氏(55)に1799票差をつけ、市政史上初となる5選を果たした。台湾航路開設事業をはじめ、中山氏が推進した主要事業が継続される。中山氏は自衛隊や尖閣諸島問題への対応など、自公政権との連携を重視した安全保障政策にも引き続き取り組むことになりそうだ。 2025/08/18
行政 中山前市長「事業前に進める」 再出馬明言、出直し選へ 石垣市長選 石垣市の中山義隆前市長(58)は17日、市内の事務所で記者会見し、自身の失職に伴う8月17日の市長選に立候補する意向を示した。市長時代に推進した台湾基隆―石垣航路開設やゴルフ場建設、牛肉の海外輸出に向けた食肉センター整備を挙げ「さまざまな事業を確実に前に進めるために、市政を再び担わせていただきたい」と述べた。 20日の参院選後に正式な出馬表明の記者会見を開く。中山氏の再出馬で、市長選は市政史上… 2025/07/18
行政 沖縄防衛局、石垣市に謝罪 米軍の訓練、事前に把握せず 米空軍が石垣市の伊野田漁港で救難艇を利用した訓練を行った件で、知念永一郎副市長は16日、市役所を訪れた沖縄防衛局の担当者に対し、訓練を事前に把握していなかったとして抗議した。防衛局側は「詳細を把握しておらず、迷惑をかけた」と謝罪した。 2025/07/17
行政 米空軍が救難訓練 伊野田漁港「災害に備え」 沖縄本島の嘉手納基地に所属する米空軍の隊員約20人が15日、伊野田漁港で救難訓練を行った。米空軍の第320特殊戦術飛行隊と第31救難飛行隊に所属し、特殊部隊の隊員も含まれる。救難艇を使った沖合での人命救助訓練と、溺水者を引き上げて治療する訓練を実施した。米軍が市内の漁港を使い訓練を行うのは今回が初めて。 2025/07/16
行政 忘れられた「決死隊員」表彰へ 見里清吉さん、尖閣遭難から80年 1945年7月、石垣島から台湾へ向かった疎開船が米軍に攻撃され、多数の犠牲者を出した「尖閣諸島戦時遭難事件」で、遭難者救助に尽力した「決死隊」メンバーでありながら唯一忘れ去られていた故・見里清吉さん(享年29)が10日、事件から80年越しに、石垣市から表彰される。 2025/07/09